昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。朝方はFOMCや米国の雇用統計を控えて様子見ムードが強まり、前営業日終値を挟んでの動きが展開されましたが、米国債利回りの低下などを眺めてハイテク銘柄を中心に買い意欲が強まり、ダウも上値を拡大する展開となりました。ダウは224ドル高の38333ドルで引けました。
米国債市場は利回りが低下する流れとなっています。米国の第1四半期の政府借入予想額が8160億ドルから7600億ドルに引き下げられたことを受けて債券に対する買い意欲が強まる展開となりました。インフレに対する警戒感の後退も意識され、利回りは下げ幅を拡大しました。米10年債利回りは4.07%台半ば、30年債利回りは4.31%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは小幅に上昇
為替相場はドルインデックスが小幅に上昇する流れとなっています。欧州債利回りの低下を受けてユーロやポンドに対する売りが展開され、ドルの下値が支えられています。ただ、米国債利回りが下げ幅を拡大する中でドルの上値も抑えられており、上げ幅を縮小する流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は底堅い動きとなっています。米国債利回りの低下を背景にドル/円が下落しており、クロス円も軟調地合いで推移しています。ただ、オセアニア通貨は堅調地合いとなっており、小幅に上昇しての推移となっています。ユーロ/円は1円超の下落となるなど、下げ幅を拡大しての推移となっています。現状ドル/円は147円台半ば、ユーロ/円は159円台半ばから後半、ポンド/円は187円台半ば、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクする動きから持ち直しての動きとなっています。押し目買いの動きが意識されていますが、まだ戻りの弱さが意識される状況となっています。このままバンドの中心線まで持ち直すことが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安基調へと転じ、下限は下落基調を強めています。バンドの上下限中心線が下落する流れとなっており、トレンドそのものが下向きとなっています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくく、一時的には持ち直す動きとなりやすいところです。ただ上値は重く、戻り売り優勢の局面と言えます。