昨日のNY株式市場は大きく下落しての引けとなりました。米消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことで買い意欲が強まる場面もありましたが、ポジション調整の動きが強まったことで上値を抑えられ、引けにかえて下げ幅を拡大する展開となりました。ダウは475ドル安の37082ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大幅低下となって推移しています。ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が直ちにではないものの利下げをすべきといった発言をしており、米国の利下げ観測が意識されて債券に対する買いの流れが強まる展開となっています。現状米10年債利回りは3.85%台前半、30年債利回りは3.98%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りは低下しているものの、ドルに対する買い戻しの動きが強まる中で底堅い動きが展開されています。米国の利下げに対する思惑は根強いものの、当局関係者からはけん制の発言も散見されており、ドルの下値が支えられています。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は堅調地合いで推移しています。ドルインデックスは上昇しているものの、円に対する買い戻しの動きが強まる中でドル/円、クロス円ともに円に対する買い戻しの動きが展開されました。ポンド/円などは1円超の下落となるなど、やや荒い動きが継続しています。現状ドル/円は143円台半ば、ユーロ/円は157円台前半、ポンド/円は181円台半ば、豪ドル/円は96円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 持ち直し
ル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入り、バンドの中心線を意識しての動きです。ただ、一時中心線を割り込んだものの、すぐに押し戻す動きとなっています。バンドの中心線を挟んでの動きとなっており、方向感の見えにくい流れです。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅が縮小傾向であり、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく形です。ただ、バンド幅の縮小余地が残っている中で大きな動きにはなりにくいところです。目先はバンドの中心線を挟んでの動きで、方向感の見えにくいところです。