昨日のNY市場は米株が上昇しての引けとなりました。朝方は中東の地政学的リスクの高まりを背景に売り圧力が強まり、ダウが一時153ドル安となりました。ただ、売り一巡後は米金融当局関係者からのハト派的な発言などを受けて買い戻しの動きが強まり、プラス圏に浮上しました。結局ダウは197ドル高の33604ドルでの引けとなりました。
米国債市場はコロンブスデーのため休場。
為替相場 - ドルインデックスは軟調
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。欧州各国の債券利回りが大幅に低下する中でユーロやポンドに対する売り圧力が強まり、ドルの下値を支えました。中東の地政学的リスクの高まりを受けて有事のドル買いが意識されたこともドル買いの流れを意識させました。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばで、ポンド/ドルは1.22ドル台半ばで、それぞれ推移しています。
一方、円は買われやすい地合いとなっています。米株は上昇したものの、米金融当局関係者のハト派的な発言や中東の地政学的リスクの高まりを眺めたリスク回避的な動きなどが意識され、円に対する買い意欲が強まりました。ユーロ/円や157円台を割り込むなど下げ幅を拡大しています。現状、ドル/円は148円台半ばで、ユーロ/円は156円台後半で、ポンド/円は181円台半ばから後半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークとなり下値を拡大する展開となり、その後は持ち直す動きとなったものの中心線には届かずに再度バンドの下限まで下落する展開となりました。目先は下げ渋りから小幅に持ち直す動きとなっていますが、上値は重く大きな動きにはなっていません。このまま上昇基調を維持してバンドの中心線まで持ち直すことが出来るかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が下落しての推移です。トレンドそのものが下向きであり、上値の重さが意識されやすい形となっています。ただ、バンドの下限の下落の勢いが落ちているため、徐々にレンジ圏での動きが意識されやすい流れとなるのではないかとみています。