昨日のNY市場は米株が大幅下落となって引けました。メスター・クリーブランド連銀総裁のタカ派的な発言などを背景に、リスク回避的な動きが意識される展開となっています。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が意識される流れが継続しています。結局ダウは430ドル安の33002ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大幅上昇となって引けました。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑から債券に対する売り圧力が強まり、10年債などが10bp超の上げ幅となって引けました。当局関係者のタカ派的な発言が目立つ中で利回りは上値を拡大しています。米10年債利回りは4.79%台半ばで、30年債利回りは4.92%台前半から半ばで、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは続伸
為替相場はドルインデックスが続伸しての推移となっています。米国債利回りが大幅上昇となる中でドルに対する買い意欲がくすぶる展開となっています。ただ、ここまでの上昇に対する調整の動きも意識されており、大きな動きにはなっていません。現状ユーロ/ドルは1.04ドル台半ばで、ポンド/ドルは1.20ドル台半ばから後半で、それぞれ引けました。
一方、円は買われやすい地合いとなっています。ドルインデックスの上昇を背景にドル/円が一時150円台をつけましたが、その後急落しています。介入観測も流れましたが、財務省幹部はノーコメントとしており、詳細は分かっていません。急激な下落の後は持ち直しており、ドル/円は149円台前半で推移しています。また、クロス円もつれ安となっており、ポンド/円などは1円超の下落となっています。現状ユーロ/円は156円台前半で、ポンド/円は180円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクする動きから持ち直したものの、上値の重い展開となって下値を拡大しました。しかし、バンドの下限には届かず、目先は再度持ち直す動きが見られています。このまま上昇基調を強めてバンドの中心線まで持ち直すかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が下落しており、トレンドそのものは下向きです。一時的に押し戻す展開はありそうですが、上値は重そうです。バンドの中心線までは上値余地がありそうですが、そこでは抑えられ、再度バンドの下限を目指す展開となるのではないかとみています。