昨日のNY市場では、米株が下落して引けました。原油価格が上昇したことでインフレ懸念が高まり、リスク回避的な動きから強まる展開となりました。ダウは一時300ドル超の下落となりましたが、原油価格がマイナス圏に転じたことやFOMCを控えて積極的に売り込む流れにはならず下げ渋る展開となり、106ドル安の34517ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国のインフレ懸念が強まる中で債券に対する売りの流れが強まりました。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑も根強く、債券利回りは底堅い動きが維持されました。米10年債利回りは4.35%台後半、30年債利回りは4.42%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 米国債利回りの上昇などを眺め、円売り優勢
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りの上昇を眺めて底堅い動きとなっていますが、FOMCを控えてポジション調整の動きが強まり、ドルの上値が抑えられました。ただ、様子見ムードとなる中で大きな動きにはなっていません。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.23ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いでの推移。ドルインデックスは下落したものの、米国債利回りの上昇などを眺めてドル/円は底堅い動きとなっています。クロス円も全般的に円売りが意識される状況となっており、下値の堅い動きとなっています。現状ドル/円は147円台後半、ユーロ/円は157円台後半、ポンド/円は183円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが強まっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、狭いレンジでの動きを継続しています。目先は上限と中心線に挟まれたレンジでの動きが継続する可能性が高い状況となっています。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しているため、トレンドそのものが上向きです。ただし、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい状況のため、調整を入れながら上値を拡大する流れになりやすい展開となっています。