米国債利回りが大幅下落で、ダウ反発(8.23 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。米PMIが市場予想を下回ったことなどを背景に米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退したことで米長期債利回りが低下しており、ハイテク銘柄などの対する買いが強まりました。ダウも買い戻しの動きから、184ドル高の34472ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅に下落。米国の金融引き締めの長期化に対する懸念が後退しており、債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となりました。米長期債利回りが下げ幅を拡大しており、10年債利回りなどは10bpを超す下げとなりました。結局米10年債利回りは4.19%台前半、30年債利回りは4.26%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 米PMIが市場予想を下回り、ドル/円軟調に
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りが大幅低下となったことなどを眺めてドルに対する売り圧力が強まる展開となりました。ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合い。豪ドル/円などは小幅に上昇していますが、米国債利回りの大幅低下を眺めてドル/円が下げ幅を拡大する中、クロス円も全体的には上値を抑えられる展開となりました。現状ドル/円は144円台後半、ユーロ/円は157円台前半から半ば、ポンド/円は184円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きが展開されています。バンドの中心線まで上昇しており、ここをブレイクできるかどうかに注目です。ただ、目先は中心線で抑えられる動きとなっており、このままバンドの下限まで下落する可能性もあります。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅は縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく状況です。ただ、縮小の余地は大きく、まだバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところだといえます。大きな動きにはなりにくい状況のため、レンジ圏での動きが展開されやすい局面だといえます。