S&Pが米地銀5行を格下げ、ダウ下落(8.22 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。中国経済の減速に対する警戒感は依然として根強く、さらにS&Pが米地銀5行を格下げしたことで金融株に売り圧力が強まりました。ダウは174ドル安の34288ドルでの引けとなりました。一方、ハイテク銘柄に対する買い戻しの動きは継続しており、NASDAQは小幅に上昇しての引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまち。インフレに対する警戒感から2年債利回りなどが上値を拡大する一方、30年債利回りは下げ幅を拡大する展開となりました。リスク回避的な動きが展開される中で長短金利差が拡大、警戒感が強まる状況となっています。米10年債利回りは4.32%台半ば、30年債利回りは4.40%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ダウの軟調を眺め、円買い優勢の展開
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米短期債利回りの上昇や欧州債利回りの大幅低下を眺めたユーロ売りの流れが強まり、ドルインデックスは底堅い動きとなりました。ただ、オセアニア通貨や対円ではドルの上値が抑えられる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は堅調地合い。ダウの軟調地合いを眺めてリスク回避的な動きから、円買い圧力が強まる展開となっています。ドル/円は再度146円を割り込む動きとなっており、ユーロ/円は1円超の下落となりました。現状ドル/円は145円台後半、ユーロ/円は158円台前半、ポンド/円は185円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – やや底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きとなっており、やや底堅い動きが展開されています。バンドの中心線が上昇基調であり、それに下値が支えられています。ただ、大きな動きにはなっておらず、現状は様子見ムードだといえます。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅の縮小傾向が意識されており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく状況です。ただ、まだ縮小の余地が残っているため、すぐにバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくい状況となっています。目先はバンドの中心線を挟んでの動きが継続する可能性が高いといえます。