EA-BANK モーニングレポート
弱い米景気指数を背景に、ダウ上値が重い(2.28 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。米消費者信頼感指数などの経済指標が市場予想を下回ったことで、足元の米経済に対する警戒感が強まりました。米国の金融政策に対するタカ派的な思惑も依然として根強く、引けにかけて上値を抑えられ、ダウは232ドル安の32656ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。30年債利回りがマイナス圏での推移となっていますが、全体的にはしっかりとした動きで、債券に対する売りの流れが優勢の展開となっています。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑などから、債券に対する売り圧力が根強い流れとなっています。現状米10年債利回りは3.92%台半ば、30年債利回りは3.92%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を背景に、ドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移しています。米短期債利回りが上昇基調を強める中でドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。全体的には大きな動きにはなっていませんが、ドルの先高観が意識される展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.20ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合いとなっています。ドル/円はほぼ変わらずでの動きとなっていますが、クロス円は全般的に売られやすい地合いとなっています。米株の上値の重い展開が円に対する買い意欲を強める展開となっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる流れとなっています。ドル/円は136円台前半、ユーロ/円は144円台前半、ポンド/円は163円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から中心線を目指して持ち直す動きとなっています。中心線をブレイクするか抑えられるかによって流れが変わるといった局面となっています。
現状、バンドの上下限中心線が下落しており、トレンドそのものが下向きです。一時的に買い戻しの動きが入る可能性はあるものの、上値の重さは意識されやすい状況です。バンドの中心線まで上昇する可能性は高いものの、そこで抑えられて再度バンドの下限まで下落するといった展開も視野に入れておく必要があります。