EA-BANK モーニングレポート
各種景気指数の発表を控え、ポジション調整の動き強まる(2.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。ショートカバーが意識されて一時上げ幅を拡大し、ダウが372ドル高水準まで上昇する場面もありました。ただ、インフレに対する警戒感は根強く、買い一巡後は上値を抑えられる展開となり、結局ダウは72ドル高の32889ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。日中は債券に対する買い戻しの動きが強まり利回りは上値を抑えられる展開となりましたが、目先は米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が意識されていることで30年債利回りがプラス圏に浮上する展開となっています。2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが縮小する展開となってます。現状米10年債利回りは3.92%台半ば、30年債利回りが3.93%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 材料難の円は、売り優勢継続
為替相場では、ドルインデックスが軟調地合いで推移しています。米国債利回りの上値の重い展開などを眺めてドル売りの流れが展開されています。また、英国とEUが北アイルランドを巡る離脱後の問題に終止符といった報道が流れたことでポンドに対する買い意欲が強まる流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台前半、ポンド/ドルは1.20ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの下落を受けてドル/円が軟調地合いとなる一方、ユーロ/円やポンド/円が上昇しています。ただ、オセアニア通貨などは軟調地合いとなっています。ポンド/円が1円超の上昇となっており、全体的にはやや円が売られやすい地合いですが、大きな方向感は見えにくいところです。現状ドル/円は136円台前半、ユーロ/円は144円台半ば、ポンド/円は164円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から中心線まで持ち直しての動きで、目先はバンドの中心線を挟んでの小動きとなってます。方向感の見えにくい流れであり、様子見ムードが強まっています。まずはここからの方向感を探る展開と言うことが出来そうです。
現状、バンドの上限がじり安、下限がじり高といった動きとなっています。バンド幅は緩やかに縮小していますが、まだ縮小の余地はありそうで、現状では大きな動きにはなりにくいところです。レンジ圏での動きが継続しそうで、様子見ムードが強まりそうです。バンド幅にはまだ縮小の余地はありそうですが、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要かと思われます。