EA-BANK モーニングレポート
FOMC議事要旨の公表で、タカ派的な思惑強まる(2.22 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。朝方は調整の動きが展開されて買い優勢の流れとなりましたが、FOMC議事要旨が公表され、前回のFOMCで50bpの利上げを一部の理事が主張していたことが伝わり、米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が強まりました。結局ダウは84ドル安の33045ドルでの引けとなりました。ただ、米国債利回りの軟調を受けてNASDAQはプラス圏での引けとなっています。
米国債市場では、利回りが下落。ここまでの上昇に対する調整の動きが展開されました。FOMC議事要旨では米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が強まりましたが、大多数の理事が25bpの利上げに賛成しており、そこまで懸念が強まる展開にはなりませんでした。米10年債利回りは3.91%台後半、30年債利回りは3.91%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米金利の先高観が強まり、ドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが続伸。米国債利回りは低下しているものの、米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が強まる中でドルに対する買い優勢の流れとなっています。また、ビルロワドガロー仏中銀総裁が利上げに関して、9月まで毎回実施する義務はないなどと発言したことで、ユーロの上値が抑えられました。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台前半、ポンド/ドルは1.20ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合いとなっています。ドル/円が小幅に下落する中でポンド/円が1円超の下落となるなど下値を拡大する展開となっています。円に対する買い戻しの動きが強まる中でドル/円、クロス円ともに上値の重さが意識される展開となっています。ただ、積極的に売り込む展開にはなっておらず、ドル/円も目先は持ち直し基調となっています。現状ドル/円は134円台後半、ユーロ/円は143円台前半、ポンド/円は162円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上昇基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となり、一時バンドの中心線を挟んでの動きとなりましたが、上値を拡大してバンドの上限まで上昇する展開となっています。このまま上昇基調を維持してバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなるのかに注目です。
現状、バンドの上限がじり高、下限がじり安といった動きになっています。バンド幅は拡大基調となっており、バンドブレイクからの動きには注意が必要です。ただ、バンド幅がかなり広い状況となっており、ここからさらにバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなるかどうかは不透明です。バンドの上限で抑えられてバンドの中心線を目指して下落といった動きになる可能性も視野に入れておく必要があります。