EA-BANK モーニングレポート
インフレに対する警戒感強まり、ダウが697ドル安に(2.21 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。インフレに対する警戒感が高まる中で米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が強まり、リスク回避的な動きが意識される展開となりました。ダウは一時700ドル超の下落となり、終値でも697ドル安の33129ドルと日中安値圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって推移しています。米国の利上げに対する思惑から債券利回りが上値を拡大する流れとなっています。10年債利回りなどが10bp超の上昇となるなど、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。現状米10年債利回りは3.95%台半ば、30年債利回りは3.97%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を背景に、ドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの大幅上昇などを背景に、ドルに対する買い意欲が強まっています。一方、ポンドに対する買い意欲も強まっておりポンド/ドルはプラス圏での推移を維持しています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台半ば、ポンド/ドルは1.21ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇などを背景に、ドル/円が買われやすい地合いとなっています。目先135円台を回復するなど上値を拡大しています。一歩、クロス円はユーロ/円やポンド/円が上昇する一方、オセアニア通貨に対する売りが意識されている状況です。全体的には円は売られやすい地合いですが、株安もあって方向感の見えにくい流れとなっています。現状ドル/円は135円台前半、ユーロ/円は143円台半ばから後半、ポンド/円は163円台半ばで、それぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクする動きから調整の動きが入り、目先は中心線で支えられる動きとなっています。底堅い動きが意識されており、じり高基調が継続しています。ここまでのところ大きな動きにはなっておらず、このままバンドの上限まで上昇できるかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅は縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地があるため、目先は大きな動きにはなりにくいところだといえます。下値が堅く推移しているため、バンドの上限まで上昇する可能性は高そうですが、そこをブレイクできるかどうかはバンドの下限の方向感に左右される展開となっています。