EA-BANK モーニングレポート
米国は3連休を控え、ポジション調整(2.17 NY時間)
先週末のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米国の金融引き締めに対する警戒感からハイテク銘柄を中心に下げる展開となる一方、買い戻しの動きも展開されました。欧州株の下げ渋りなども意識され、ダウは129ドル高の33826ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下。米国が3連休を控えていたこともあり、調整の動きが入り、債券に対する買い戻しの動きが展開されました。米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が根強いものの、ここまでの利回りの上昇に対する修正の動きが展開されました。米10年債利回りは3.81%台半ば、30年債利回りは3.86%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 材料難の円、軟調
為替相場では、ドルインデックスがほぼ変わらずでの引けとなりました。欧州時間帯では、米国の金融政策に対するタカ派的な思惑からドルが大きく上昇する流れとなりましたが、ビルロワドガロー仏中銀総裁が年内の利上げは問題外などと発言するなど、ユーロ/ドルが買い戻され、ドルの上値が抑えられました。NY時間に入り材料出尽くし感から方向感の見えにくい展開となり、前営業日終値を挟んでの動きとなりました。ユーロ/ドルは1.06ドル台後半で、ポンド/ドルは1.20ドル台前半から半ばで、それぞれ引けました。
円はやや売られやすい地合いとなりました。ダウの堅調地合いなどを背景に、円に対する売りの流れが展開されました。米国のタカ派的な金融政策に対する思惑から、ドル/円は134円台を回復しての動きとなっています。また、クロス円も堅調地合いとなり、ポンド/円がやや上値を拡大する展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードの中、ドル/円は134円台前半、ユーロ/円は143円台前半、ポンド/円は161円台半ばでそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い展開
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をバンドウォークする展開から下げ渋る動きとなっています。ただ、上値の重さが意識される中で狭いレンジでの動きが展開されています。ただ、オセアニア時間に入りやや買い戻しの動きが意識されており、バンドの中心線まで持ち直しています。このまま中心線をブレイクして上値を拡大するのか、中心線で抑えられるのかに注目です。
現状、バンドの上限が下落基調を強める一方、下限が上昇基調となっています。バンド幅は縮小傾向で、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく状況です。ただ、まだ縮小の余地がありそうで、大きな動きにはなりにくいところとなっています。目先はバンドの中心線を意識しての小動きとなる可能性が高そうで、方向感を見極めながらの対応が必要となります。流れとしてはバンドの中心線で抑えられやすい局面だといえます。