EA-BANK モーニングレポート
米PPIの高止まりで、米国債利回りが上昇(2.16 NY時間)
昨日のNY市場deでは、米株が大幅下落となって引けました。米生産者物価指数が市場予想を上回り、朝方からFEDの利上げ長期化に対する警戒感から売りの流れが強まる展開となりました。日中は買い戻しの動きが展開されて下げ幅を縮小する場面もありましたが、ブラード・セントルイス連銀総裁が3月50bpの利上げを支持する可能性も、といった発言が伝わると売りの流れが急激に強まり、日中安値圏での引けとなりました。ダウは431ドル安の33696ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の金融政策に対するタカ派的な思惑が強まっていることで、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大しており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドは縮小する展開となっています。現状米10年債利回りは3.86%台半ばから後半、30年債利回りは3.91%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を背景に、ドル買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移。米国債利回りの上昇などを背景に底堅い動きが意識されています。ただ、ECBの金融政策に対する思惑などからユーロ/ドルが下げ渋る展開となっており、全体的には大きな動きにはなっていない状況です。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.19ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はやや買い優勢。ドルインデックスの上値が抑えられたことや株式市場の軟調地合いなどを眺めて円に対する買いの流れが展開されました。ドル/円は134円台を割り込む動きとなっていますが、積極的に売り込む展開にはなっておらず、クロス円も全体的には様子見ムードが意識される状況となっています。現状ドル/円は133円台後半、ユーロ/円は142円台後半、ポンド/円は160円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されて下落、目先はバンドの中心線をブレイクしての動きとなっています。ただ、バンドの下限には届かずに持ち直しており、目先は再度バンドの中心線を意識しての動きとなっており、中心線を上抜けることができるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいでの推移となっています。レンジ圏での動きが意識されやすい形であり、方向感の見えにくい展開となっています。バンドの中心線を意識しての動きが継続する可能性もあるため、まずは方向感を見極める必要があります。