EA-BANK モーニングレポート
米GDPが予想を上回り、ダウは反転し205ドル高に(1.26 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。ダウは朝方ポジション調整の動きなどを背景にマイナス圏での推移となり、一時108ドル安まで下落しました。しかし、米GDPが市場予想を上回ったことで、リスク志向の動きが強まり、205ドル高の33949ドルと高値圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。欧州債利回りの上昇や米株の堅調地合を眺めて債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。ここまでの債券買いに対する調整の動きも意識され、利回りは上値を拡大する展開となりました。現状米10年債利回りは3.49%台後半、30年債利回りは3.63%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米債券利回りの上昇で、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移しています。米国債利回りの上昇などを眺めてドルに対する買い意欲が強まっています。ただ、米国の金融政策に対する思惑などからドルに対する先安観は根強く、積極的に買い進む展開にはなっていません。全体的には方向感の見えにくい流れとなる中で、ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.24ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移。ドル/円が130円台を回復する中で、クロス円もつれ高となっています。米株高などを背景に円売りの流れが展開されています。ここまでの円高に対する調整の動きも意識されており、ポンド/円などは1円近い上昇となっています。現状ドル/円は130円台前半、ユーロ/円は141円台後半、ポンド/円は161円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、中心線まで下落する展開となりました。しかし、中心線では支えられており、目先はじり高基調となっています。このままバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安基調へと転じ、下限が上昇といった動きとなっており、バンド幅は縮小傾向となっています。下値の堅さが意識されやすい局面のため、バンドの上限まで上昇する可能性はありますが、大きな動きにはなりにくい状況だといえます。バンド幅はまだ縮小の余地が大きいので、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きには目先はなりにくく、レンジ圏での動きとなる可能性が高い状況です。