EA-BANK モーニングレポート
好調な米PMIが下支えとなり、ダウ続伸(1.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。朝方はポジション調整の動きなどもあり売り圧力が強まる展開となってダウが一時319ドル安まで下落しました。リッチモンド連銀製造業景況指数が予想を下回ったことも警戒されました。しかし、米PMIが市場予想を上回ったことが下値を支えプラス圏に浮上、ダウは104ドル高の33733ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下。米株は持ち直し基調でダウがプラス圏に浮上しましたが、債券に対する買い戻しの動きが展開されて利回りはマイナス圏での推移となっています。欧州債利回りの低下や米国の金融政策に対する思惑なども債券買い圧力を強める展開となりました。米10年債利回りは3.45%台前半、30年債利回りは3.60%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米債券利回りの低下で、円高基調に
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。大きな動きではないものの、米国債利回りの低下などを背景に、上値の重い展開となっています。ユーロに対する買いが展開されユーロ/ドルは上昇していますが、ポンド/ドルは下落するなど、全体的に方向感の見えにくい展開となりました。ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.23ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
円は買い優勢の流れとなっています。ドルインデックスの下落などを背景にドル/円が上値を抑えられ、一時130円台を割り込む動きとなりました。直近の円安に対する調整の動きが意識されており、クロス円も下落基調となりました。特にポンド/円は1円超の下落となっています。現状ドル/円は130円台前半、ユーロ/円は141円台半ば、ポンド/円は160円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、一時バンドの上限を大きくブレイクしたものの、すぐに修正の動きとなり、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。やや上値の重い展開ですが、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。まずは方向感を見極める必要があります。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅はそこまで縮小しているわけではないため、方向感が見えにくい状況です。しばらくはバンドの中心線を意識しての動きが継続し、レンジ圏での動きが維持される可能性が高いと展開となっています。