EA-BANK モーニングレポート
リスク志向の高まりから、国債売り株買いの展開(1.23 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。米国の利上げペースの減速に対する期待感や利上げの一時停止が議論されるのではないかといった見方が意識され、リスク志向の動きが強まりました。ダウは一時407ドル高まで上昇、そこから調整の動きが入り254ドル高の33629ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが上昇。米株の上昇を眺めて安全資産である米国債に対する売りの流れが強まり、利回りが上昇する展開となっています。ただ、米国の利上げの一時停止への思惑から債券に対する買いの流れも根強く、利回りは上値を抑えられる場面もありました。
為替相場 – 円買い材料乏しく、円売り継続
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りの上昇などを背景に底堅い動きが展開されています。ただ、ECBの利上げなどに対する思惑からユーロに対する買い意欲が強く、ドルの上値は抑えられました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.23ドル台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
円は売り優勢の流れとなりました。ドルインデックスの堅調地合いを眺めてドル/円が1円超の上昇となっており、クロス円もユーロ/円やポンド/円は1円超の上昇となっています。日銀がすぐには金融引き締めには動かないといった思惑や、リスク志向の動きが強まったことなどを背景に、円売り圧力が強まっています。現状ドル/円は130円台半ば、ユーロ/円は142円台前半、ポンド/円は161円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されましたが、下値の堅い動きで横ばいでの推移となっています。方向感の見えにくい局面で、狭いレンジでの動きが継続しています。目先はバンドの中心線が迫ってきており、ここで支えられるかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向で、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性が高まっているだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、大きな動きにはなりにくいところです。バンドの上限からの調整で下値の堅さが意識されている形ですので、やや買われやすい地合いで、バンドの中心線で支えられて上限まで上昇といった動きになりやすい形だといえます。