EA-BANK モーニングレポート
米経済の先行き懸念から、ダウ続落(1.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落となりました。足元の米経済に対する警戒感が強まる中で、リスク回避的な動きが意識され上値が抑えられました。ダウは252ドル安の33044ドルでの引けとなりました。NASDAQなども上値を抑えられての引けとなっています。
米国債市場では、利回りが上昇。インフレに対する警戒感は和らいでいるものの、中長期的には依然として引き締め傾向が維持されるのではないかといった思惑から、債券に対する調整売り圧力が強まる展開となっています。現状米10年債利回りは3.39%台半ば、30年債利回りは3.56%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 円が買われやすい地合いを継続
為替相場では、ドルインデックスがやや上値の重い展開を継続しています。朝方は米国債利回りの堅調などを背景に買い戻しの動きとなりましたが、一方でユーロ買いの動きは根強く、上値を抑えられる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半、ポンド/ドルは1.23ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はやや買われやすい地合いとなっています。ドル/円が米株の軟調などを眺めて上値の重い展開を継続しており、クロス円も上値を抑えられる展開となっています。全体的には大きな動きにはなっていないものの、円に対する買い戻しの動きが根強い状況が継続しています。現状ドル/円は128円台前半から半ば、ユーロ/円は139円台前半、ポンド/円は159円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きで、狭いレンジでの動きが展開されています。目先はじり安基調でバンドの下限まで下落しましたが、そこからは持ち直し基調となっています。方向感の見えにくい状況の中、ここから持ち直し基調を強めてバンドの中心線をブレイクするかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいといった動きとなっています。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されています。ただ、バンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくい流れとなっています。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、まずは方向感を探りながらの対応が必要な局面となっています。