EA-BANK モーニングレポート
NY連銀製造業景気指数がパンデミック来の低水準、ダウは391ドル安(1.17 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。ダウが朝方から調整売りの流れを強めて下げ幅を拡大する一方、NASDAQはプラス圏での引けとなるなど堅調地合いで推移しました。NY連銀製造業景気指数がパンデミック来の低水準となったことで足元の経済に対する警戒感が強まる展開となり、ダウは391ドル安の33910ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。2年債などの短期債利回りが低下する一方、長期債利回りが上昇する流れとなっています。経済指標の悪化などを背景に、債券に対する買いの流れが強まる場面もありましたが、長期債利回りは下落が一服した後は押し戻す動きが強まる展開となっています。現状米10年債利回りは3.55%台前半、30年債利回りは3.66%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは堅調地合い
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移しています。大きな動きにはなっていないものの、買いの流れが維持されている状況です。ただ、ユーロに対してはドル買い圧力が意識されているものの、ポンドなどには売られており、全体的にはまちまちでの推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台後半、ポンド/ドルは1.22ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。ドル/円がダウの下落などを眺めて小幅に下落する一方、ポンド/円や豪ドル/円などは小幅に上昇する流れとなっており、全体的には大きな動きにはなっていません。様子見ムードが強まる中で方向感の見えにくい流れとなっています。現状ドル/円は128円台前半、ユーロ/円は138円台前半、ポンド/円は157円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直したものの、バンドの中心線に届かずに再度下落する流れとなっています。ただ、下落の勢いもそれほど強まっておらず、バンドの下限には届いていない状況です。じり安基調からバンドの下限まで下落するのかどうかに注目です。
現状、バンドの上限は下落基調、下限は上昇基調となっており、バンド幅は縮小傾向となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われます。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、現状では縮小の余地が残っていることや、バンドの中心線を意識しての動きとなっていることから、大きな動きにはなりにくく、レンジ圏での動きが意識されやすい局面となっています。