EA-BANK モーニングレポート
米株、米国債、共にポジション調整で一進一退(1.13 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。朝方はポジション調整の動きなどが意識されて上値を抑えられ、ダウが一時274ドル安となりました。しかし、売り一巡後はインフレに対する警戒感が和らいだことで米国の利上げペースの減速に対する期待感が高まっていることを背景に買い戻され、結局ダウは112ドル高の34302ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが持ち直しての引けとなりました。朝方は米国の金融政策の先行きに対する思惑から買われる展開となりましたが、ポジション調整の動きが強まる中で債券売り圧力が強まり、利回りは上値を拡大する展開となりました。米10年債利回りは3.50%台前半から半ば、30年債利回りは3.61%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 金利差縮小期待から、円買い継続
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国の利上げペースの減速に対する思惑が強まる中でドルの先安観が強まる展開となりました。ただ、米国債利回りが上昇する中でドルに対する買い戻しの動きも見られ、ドルインデックスは下げ幅を縮小しての引けとなりました。ユーロ/ドルは1.08ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.22ドル台前半でそれぞれ引けました。
円は続伸。ドル/円が大幅下落となる中でクロス円も売り圧力が強まる展開となりました。ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円は軒並み1円以上の下落となっています。米国の利上げペースの減速が意識される一方で、日銀は引き締め方向に向かうとの思惑から、円に対する買い意欲が維持されています。ドル/円は127円台後半、ユーロ/円は138円台半ば、ポンド/円は156円台前半から半ばでそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直しての動きとなっています。大きな動きにはなっていないものの、底堅い動きでバンドの中心線まで持ち直しています。ここから中心線をブレイクしてバンドの上限を目指しての動きとなるのか、中心線で抑えられて再度バンドの下限を目指すのかに注目です。目先はやや上値の重さが意識される状況となっています
現状、バンドの上限が下落する一方、下限が下落する動きから上昇へ転じる動きとなっています。バンド幅が縮小傾向となっており、方向感の見えにくい形となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきているものの、目先はまだレンジ圏での動きとなりやすい状況であり、バンドの中心線を意識しての様子見ムードが継続しやすい展開となっています。