EA-BANK モーニングレポート
米CPIの上昇率減速が好感され、米株続伸(1.12 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。米国のCPIの上昇率が減速したことを背景にFEDの急速な金融引き締めに対する警戒感が後退し、リスク志向の動きが強まりました。ダウは216ドル高の34189ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅に低下。米国の金融政策に対する思惑から債券に対する買いの動きが強まりました。長期債利回りは一時10bpを超える下げとなるなど下値を拡大する展開となっています。現状は米10年債利回りが3.44%台前半、30年債利回りが3.57%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米債券買い加速を背景に、円買い加速
為替相場では、ドルインデックスが大幅に下落。米国債利回りの大幅低下などを背景に、ドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。ドルは主要通貨に対して売られやすい地合いとなり、現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.22ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は買われやすい展開となっています。ドルインデックスの大幅下落を受けてドル/円は急落、現状3円超の下落となっており130円台を割り込む動きとなっています。クロス円も大幅下落となっており、ユーロ/円、ポンド/円は2円超の下落となっています。現状ドル/円は129円台前半、ユーロ/円は140円台前半から半ば、ポンド/円は157円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限と中心線に挟まれたレンジを動いています。目先はバンドの下限まで下落し、そこで支えられて持ち直したものの、-1σで抑えられる格好となっています。上値の重さが意識され、売り優勢の流れとなっています。
現状、バンドの上下限中心線が下落しています。トレンドそのものが下向きであるため、再度バンドの下限まで下落する可能性は十分にある展開です。ただし、バンドの下限で支えられる可能性も視野に入れておく必要があります。