EA-BANK モーニングレポート
利上げペースの減速期待で、ダウ続伸(1.11 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。米国の利上げペースの減速に対する思惑が強まり、リスク志向の動きが展開されました。ダウは引けにかけて上値を拡大する展開となり、日中高値圏での引けとなりました。終値は268ドル高の33973ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りが低下。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感は根強いものの、利上げペースは減速するとの思惑が強まる中で債券に対する買い戻しの動きが展開されています。特に長期債利回りに対する買い戻しの動きが強まっており、30年債利回りは10bpの下落となるなど下げ幅を拡大しています。現状米10年債利回りは3.52%台後半、30年債利回りは3.64%台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米株の上昇を背景に、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りは大きく低下していますが、欧州債利回りも下げ幅を拡大しており、ドルは全体的に方向感の見えにくい流れとなりました。目先ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いとなっています。全体的には小動きとなっていますが、米株の上昇基調などを眺めて円売り圧力が強まる展開となっています。ドル/円、クロス円ともに底堅い動きが展開されています。ただ、スイスフラン/円は大幅に下落しての推移となっています。現状ドル/円は132円台半ば、ユーロ/円は142円台半ば、ポンド/円は160円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線で抑えられて下落し、バンドの下限を意識しての動きとなりました。ただ、そこでは支えられて持ち直す動きとなっています。目先はバンドの中心線を挟んでの動きであり、中心線をブレイクしてバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安、下限がほぼ横ばいといった動きになっています。バンド幅は緩やかに縮小する動きであり、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていきそうです。ただ、目先はまだ様子見ムードであり、バンドの中心線を意識したレンジ圏での動きを展開する可能性が高いといえます。