EA-BANK モーニングレポート
FOMC議事要旨はタカ派的な内容も、ダウはプラスで引け(1.4 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。朝方は前営業日終値を挟んでの動きとなり、一時102ドル安まで下落しました。売り一巡後はインフレに対する警戒感が後退したことで持ち直す動きとなって上値を拡大しました。しかし、FOMC議事要旨がタカ派的な内容となったことを受け、売り圧力が強まり再度マイナス圏に転落しました。その後引けにかけて持ち直し133ドル高の33269ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが低下。米株は持ち直したものの、インフレに対する警戒感が後退したことなどを背景に、債券に対する買いの動きが強まりました。長期債利回りを中心に下げ幅を拡大しており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールド拡大しています。現状米10年債利回りは3.68%台後半、30年債利回りは3.80%台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 円、対主要通貨で独歩安
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りの低下などを背景にドルは軟調地合いとなりました。ただ、FOMC議事要旨でタカ派的な内容となったことで軟調ながらも下げ渋るという展開となりました。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台前半、ポンド/ドルは1.20ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は大幅下落となっています。ここまでの円高に対する調整の動きや、米株高などを背景に、円売り圧力が強まる展開となっています。ドル/円は1円超の上昇となり、ユーロ/円は2円超、ポンド/円は3円超の上昇となっています。円は主要通貨に対して独歩安基調となっています。現状ドル/円は132円台半ばから後半、ユーロ/円は140円台半ばから後半、ポンド/ドルは159円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなりました。目先はバンドウォークが終了しているものの、下値が堅く調整の動きがほとんど入っていません。逆にじり高基調となるなど買い優勢の局面が継続しています。このまま上昇基調を維持して再度バンドの上限まで上昇するのか、調整の動きが意識されてバンドの中心線まで押し戻すのかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇基調となっています。トレンドそのものが上向きで、押し目買い優勢の局面となっています。ここからバンドブレイクからバンドウォークといった展開にはなりにくいところではあるものの、バンドの上限まで上昇といった動きは意識されやすいところであり、上値は拡大しやすい局面だと言えます。一時的に調整の動きが入っても下値は堅そうです。