EA-BANK モーニングレポート
アップルやテスラの大幅な下落を背景に、ダウ軟調(1.3 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方は欧州株の上昇などを背景に上値を拡大し、ダウが240ドル高となる場面もありました。しかし、アップルやテスラが大幅下落となる中で市場全体に売りの流れが強まり、ダウは一時296ドル安まで下落しました。ただ、売り一巡後は買い戻しの動きが強まり、引けにかけて下げ幅を縮小し10ドル安の33136ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下。米株の軟調地合いなどを眺めて債券に対する買いの動きが強まる展開となり、10年債利回りは10bpを超える下落となっています。長期債利回りを中心に下げ幅を拡大する流れとなっています。現状米10年債利回りは3.76%台半ばから後半、30年債利回りは3.86%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米建設支出が市場予想を上回り、ドル買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇。米国債利回りは低下していますが、米建設支出が市場予想を上回ったことや、ユーロなどに対する売り圧力が強まったことなどを背景に、ドル買いの流れが強まりました。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台半ば、ポンド/ドルは1.20ドルを割り込み1.19ドル台半ばで推移しています。
円は買われやすい地合いとなっています。米株安を背景に円買い圧力が強まる展開となっています。日銀の金融政策に対する思惑も円買いを意識させる流れとなっています。ユーロ/円は1円超の下落となっています。ただ、ドルインデックスの大幅上昇を背景に、ドル/円はプラス圏に浮上する展開となり、一時130円を割り込む動きとなっていましたが、目先は131円を意識しての動きとなっています。現状ドル/円は130円台後半、ユーロ/円は138円台前半、ポンド/円は156円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 底堅い動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きから持ち直し基調となっています。バンドの上限を目指す動きで買い優勢の展開です。ただ、目先は大きな動きにはなっておらず、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジでの動きが意識されています。しばらくはこういった流れが継続する可能性もあるでしょう。
現状、バンドの上限がじり高、下限が横ばいといった動きになっています。やや底堅い動きが意識されやすい状況ですが、大きな動きになるかどうかは不透明です。バンド幅はそこまで狭いといったわけではなく、レンジ圏での動きが維持される可能性は高そうです。まずは方向感を見極める必要があります。