EA-BANK モーニングレポート
年末のポジション調整の中、ダウは345ドル高(12.29 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。米経済の先行きに対する警戒感は根強いものの、買い戻しの動きが意識されて買い意欲が強まりました。また、米長期債利回りが下落していることでハイテク銘柄に買いの流れが強まる展開となっています。ダウは345ドル高の33220ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りが低下する流れとなっています。直近で2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが縮小傾向となっていましたが、その修正の動きが入っています。全体的には債券に対する買い意欲が意識されやすい状況となっています。現状米10年債利回りは3.82%台前半、30年債利回りは3.91%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルの下落に、クロス円つれ安
為替相場では、ドルインデックスが下落。米長期債利回りの下落や米株高などを眺めてドルに対する調整売りが強まりました。ドルインデックスは104を割り込む動きとなっており、下値を拡大しています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台半ば、ポンド/ドルは1.200ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合いとなりました。ドルインデックスの下落を受けてドル/円が1円超の下落となり、133円台を割り込むなど、円に対する買い戻しの動きが強まっています。ドル/円の下落を受けてクロス円も軟調地合いであり、ポンド/円が1円超の下落となっています。現状ドル/円は132円台後半、ユーロ/円は141円台後半、ポンド/円は160円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きとなりましたが、中心線に届かずに反落となっています。ただし、バンドの下限に届かなかったため、目先は下げ渋る動きとなっています。このままバンドの中心線まで持ち直すことが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が下落する動きからバンドの下限が横ばいへと転じる動きとなっています。まだ上値の重さが意識されるものの、大きな動きにはなりにくくレンジ圏での動きとなっていく可能性が高そうです。バンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動くとみられるため、方向感を見極めながらの対応が必要です。