EA-BANK モーニングレポート
材料不足で買いの勢い弱く、ダウは365ドル安(12.28 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方は中国の新型コロナウィルス対策の規制を緩和したことで買いの流れが意識されました。しかし、ポジション調整の動きによって上値の重い展開となり、引けにかけて下値を拡大しました。ダウは日中安値圏の365ドル安の32875ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。短期債買い、長期債売りの流れが強まり、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが縮小しています。米国の金融政策に対する思惑からやや乱高下しやすい局面となっており、長期債利回りは上げ幅を拡大しました。米10年債利回りは3.88%台前半、30年債利回りは3.96%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 円は軟調地合いを継続
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合いで推移しています。米長期債利回りの上昇や株安を背景とした安全資産としてのドル買いの流れに支えられる展開となっています。ただ、米短期債利回りが低下しているため、そこまで大きな動きにはなりませんでした。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台前半、ポンド/ドルは1.20ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は売られやすい地合いを継続。ドルインデックスの上昇を背景に、ドル/円が134円半ばまで上昇しており、クロス円も買い優勢の展開となっています。特にポンド/円は1円超の上昇となるなど買い意欲が強まっています。ここまでの円の買い戻しに対する調整の動きが意識されており、円売りの流れが強まっています。現状ユーロ/円は142円台半ば、ポンド/円は161円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、バンドの中心線を上抜けています。バンドの上限に到達した時点で調整の動きに下押されたものの、バンドの中心線には届かずに再度上昇に転じています。その後はバンドの上限を目指す動きにより上値を拡大してます。このままバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が上昇基調を強める一方、下限も下落基調からじり高基調へと転じています。バンドの上下限中心線が上昇しているためトレンドそのものは上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、一時的には調整の動きが入ってもおかしくない展開だといえます。