EA-BANK モーニングレポート
クリスマス休場明けで、ポジション調整(12.27 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感などからリスク回避的な動きが意識される展開となり、朝方は軟調地合いで推移し、ダウは一時134ドル安まで下落する流れとなりました。しかし、売り一巡後はポジション調整の動きが強まりプラス圏に浮上、終値は37ドル高の33241ドルとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって推移しています。米国の金融非締に対する警戒感などから債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。特に長期債利回りが上値を拡大しており、10年債利回りなどは10bpを超す上昇となっています。現状米10年債利回りは3.84%台半ば、30年債利回りは3.93%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 急激な円高から反転、円は軟調地合い継続
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りは大幅上昇となっていますが、ユーロに対する買い戻しの動きが意識されたことで、ドルの上値が抑えられる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台前半で、ポンド/ドルは1.20ドル台前半で、それぞれ推移しています。
円は全体的に売られやすい地合い。ドル/円がダウの持ち直しなどを眺めて底堅い動きとなる中、クロス円もしっかりとした動きが展開されています。急激な円買いの流れに対する調整の動きが意識されており、ドル/円、クロス円ともに底堅い動きが展開されました。現状はドル/円が133円台半ば、ユーロ/円は142円台前半、ポンド/円は160円台半ばで推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線と上限で挟まれたレンジを動いており、目先は中心線で支えられて上昇し、バンドの上限を意識しての動きとなっています。しっかりとした動きが継続されており、ここからバンドの上限をブレイクしての動きとなるかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が上昇、下限が横ばいとなっており、下限の方向感に注目です。下限が上昇となれば、トレンドそのものは上向きながらも一時的には調整の動きが意識される形となります。一方、バンドの下限が下落となれば、バンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークとなりやすい展開となります。