EA-BANK モーニングレポート
年末に向けたポジション調整の中、米株一進一退(12.22 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅反落となって引けました。米金融政策に対する警戒感から買いの流れが続かず、売り圧力が強まる展開となりました。足元の米経済に対する懸念も根強く、ダウは下げ幅が一時800ドルを超す場面もありました。しかし、売り一巡後は年末に向けてのポジション調整などが意識され、押し目買いに支えられて下げ幅を縮小しました。結局ダウは348ドル安の33027ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。長期債利回りは大きな動きにはなっていませんが、2年債利回りなどがやや上げ幅を拡大する展開となっています。米国のタカ派的な金融政策に対する思惑から、短期債に対する調整売りの流れが意識される展開となり、長期債も底堅い動きが維持されました。米10年債利回りは3.68%台半ば、30年債利回りは3.74%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – 引き続き、円買い優勢
為替相場では、ドルインデックスが堅調地合い。それほど大きな動きにはなっていないものの、米国の金融政策に対する思惑からドル買いの流れが意識されています。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台後半、ポンド/ドルは1.20ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は全体的に買われやすい地合い。ドル/円が小幅に下落する中でクロス円もつれ安となっています。NY時間帯はドル/円が大きな動きとはならなかったため、全体的に方向感の見えにくいレンジ圏での動きが展開されました。ポンド/円がやや下げ幅を拡大したものの、様子見ムードが意識されました。現状ドル/円は132円台前半から半ば、ユーロ/円は140円台前半、ポンド/円は159円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、方向感の見えにくい流れとなっています。目先はやや上値を抑えられる展開であり、バンドの中心線を意識しての動きとなっています。中心線で支えられるのか、ブレイクしてバンドの下限を目指す動きとなるのかで流れが大きく変わってくる局面となっています。
現状、バンドの上下限中心線がじり高基調となっています。ただ、上限の上昇の勢いが弱まっており、徐々に横ばいでの動きとなっていく可能性があります。レンジ圏での動きが意識されやすいところですが、下値の堅さが意識されており、バンドの中心線で支えられてバンドの上限を再度試す可能性がある展開だといえます。バンド幅は比較的狭いので、バンドブレイクからバンドウォークとなる展開に注視する必要があります。