EA-BANK モーニングレポート
米経済の先行き懸念から、米株続落(12.19 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。米欧のタカ派的な金融政策に対する警戒感は依然として根強く、上値を抑えられる展開となっています。米経済の先行きに対する警戒感も強まる中でリスク回避的な動きが強まりました。ただ、引けにかけては買い戻しの動きも見られて下げ幅を縮小しています。結局ダウは162ドル安の32757ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇となって推移しています。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となっており、10年債利回りなどは10bpを超す上げ幅となっています。金融引き締めに対する思惑から債券に対する売り圧力が強まっており、上値を拡大する流れの中、米10年債利回りは3.59%台半ば、30年債利回りは3.63%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 材料不足によるポジション調整
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りの大幅上昇を受けて下値の堅さが意識されているものの、ユーロなどの対する買いの動きが意識される中で、ドルの上値が抑えられています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台前半、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばで、それぞれ推移しています。
円は売られやすい地合い。ドル/円が137円を挟んでの動きとなるなどしっかりとした動きを見せる中、クロス円も底堅い動きが展開されています。ただ、全体的には手掛かり材料難から方向感の見えにくい流れとなっています。現状ドル/円は136円台後半、ユーロ/円は145円台前半、ポンド/円は166円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きから上昇基調を強め、一時バンドブレイクからバンドウォークとなりました。目先は調整の動きが意識されたものの、下値が堅く+1σ前後で支えられて上昇する動きとなっています。このままバンドの上限まで上昇するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限がじり安基調、下限が上昇基調となっています。バンド幅が縮小傾向となっており、やや方向感の見えにくい形となっています。市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われますが、まだ縮小の余地は大きく、レンジ圏での動きとなりやすい展開となっています。バンドの上限まで上昇する可能性も十分にあり、上限付近での動きには注意が必要です。