EA-BANK モーニングレポート
米株続落、米債券利回りはまちまち(12.16 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。米欧のタカ派的な金融政策に対する警戒感から売り圧力が強まる展開となっており、ダウは一時547ドル安まで下落しました。景気後退に対する懸念も強まっており、リスク回避的な動きが意識されました。しかし、売り一巡後はここまでの下落に対する修正の動きによって下げ幅を縮小し、281ドル安の32920ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。短期債利回りが低下する一方で長期債利回りは上昇しています。金融政策の先行きに対する警戒感は根強いものの、調整の動きも意識されており、短期債を中心に買い意欲が強まる展開となりました。米10年債利回りは3.48%台前半、30年債利回りは3.54%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 円は対主要通貨で、独歩高
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りがまちまちでの引けとなるなかで大きな動きにはならなかったものの、米金融政策の先行きに対する思惑からドルに対する買い意欲は根強く、底堅い動きが展開されました。ユーロ/ドルは1.05ドル台後半、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばでそれぞれ引けました。
円は買われやすい地合いとなりました。調整の動きや米株の軟調地合いなどを背景に円買い圧力が強まる展開となり、ドル/円が1円超の下落となりました。ユーロ/円やポンド/円も1円を超える下落となっており、円は主要通貨に対して買われやすい地合いとなりました。ドル/円は136円台半ば、ユーロ/円は144円台後半、ポンド/円は166円台前半で引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調から急落
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から中心線まで押し戻しての動きとなったものの、月曜朝方に急落してバンドの下限をブレイクしての動きが展開されています。ここからさらにバンドウォークとなるかどうかに注目です。ややバンドの下限からの乖離が大きくなっているので、その修正が入るかどうかがまずはポイントとなりそうです。
現状、バンドの上限が下落基調からじり高へ、下限が横ばいから下落へといった動きとなっています。バンド幅は拡大基調であり、バンドウォークが継続する可能性は十分にあります。ただ、バンド幅がかなり拡大しているので、市場からエネルギーが発散されており、バンド幅の拡大基調が継続するかどうかは不透明です。特に上限の方向感に注意しながらの対応が必要です。