EA-BANK モーニングレポート
FOMCを控えたポジション調整の中、ダウ大きく上昇(12.12 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅上昇となり、日中高値での引けとなりました。先週の米国株式市場でダウが大幅下落となったことなどを受けての買い戻しの動きが強まりました。今週は米FOMCを控えていることもあり、ポジション調整の動きが強まる形となっています。ダウは528ドル高の34005ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米株の上昇基調やFOMCを控えて債券に対する売りの流れが強まる展開となりました。短期債利回りを中心に上昇する形となっており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しています。米10年債利回りは3.61%台、30年債利回りは3.57%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を受け、ドル上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを背景にドルの下値が支えられる展開となっています。ただ、FOMCを控えていることもあって大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる状況となっています。ユーロ/ドルは1.05ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.22ドル台後半と小幅に上昇しての推移となっています。
円は軟調地合いとなっています。ドルインデックスの堅調地合いを眺めてドル/円が上値を拡大する展開となっています。米株の上昇なども円売りの流れを強め、ドル/円は1円超の上昇となり137円台半ばから後半での推移となっています。また、ユーロ/円やポンド/円も1円を超える上昇となっており、それぞれ145円台前半、168円台後半で推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識してのバンドウォークから小幅に下落しています。一時的な調整の動きとなっており、このままバンドの中心線まで下落するかどうかに注目です。流れとしては上値の重さから中心線まで下落してもおかしくはない展開となっています。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しており、トレンドそのものは上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところですが、一時的に調整の動きが入っても底堅い動きから再度持ち直してバンドの上限を目指すといった動きとなる可能性もあります。押し目買い優勢の流れであり、バンドの中心線まで下落した場合は買い意欲が強まりやすい形だといえます。