EA-BANK モーニングレポート
米株は自律反発も、材料待ちで上昇幅は限定的に(12.8 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。朝方から買い戻しの動きが展開されて堅調地合いでの推移となり、日中は301ドル高まで上昇しました。直近の下落を受けて押し目買い意欲が強まる展開となっています。ただ、生産者物価指数や来週のFOMCを控えていることもあり、上昇一服の後は調整の動きとなり、ダウは183ドル高の33781ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。欧州債利回りの上昇や米株の堅調などを眺めて債券は売り優勢となりました。調整の動きが展開される中で短期債利回りを中心に上げ幅を拡大しました。ただ、30年債利回りに関しては上げ幅が限定的となり、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しています。現状米10年債利回りは3.48%台半ば、30年債利回りは3.43%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 材料待ちでポジション調整も、円売り優勢
為替相場では、ドルインデックスが下落し。米国債利回りは上昇しているものの、ユーロがECBの利上げを織り込む形で上昇したことなどがドルの上値を抑える展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となっています。ユーロ/ドルは1.05ドル台半ば、ポンド/ドルは1.22ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は売られやすい地合いとなっています。ドルインデックスは下落したものの、ドル/円はほぼ変わらずでの推移であり、米株高などを受けて円が売られやすい地合いとなっています。ただ、積極的に円を売り込む展開にはなっておらず、様子見ムードとなっています。現状ドル/円は136円台半ば、ユーロ/円は144円台前半、ポンド/円は167円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直し、目先はバンドの中心線を抜けて上昇基調を継続しています。ただ、上昇の勢いは弱いため、ここからの方向感には注意が必要です。バンドの上限まで上昇するのか、中心線を意識した狭いレンジでの動きとなるのか見極める必要があります。
現状、バンド幅が縮小傾向を強めており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。動き出したら大きくなる可能性が高まっていますが、現状ではバンドの中心線が意識されており、まずは方向感を見極める必要があります。