EA-BANK モーニングレポート
NY市場では株価が続落(12.6 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落して引けました。米経済指標の堅調を受けて下落した前日の流れを引き継ぐ形となりました。米国の利上げペースの減速に対する期待感が後退し、リスク回避的な動きが強まる展開となっています。ダウは一時528ドル安となるなど下げ幅を拡大、若干押し戻したものの350ドル安の33596ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが下落。米国の利上げペースの減速に対する期待感が後退しているものの、ポジション調整の動きや米株の続落などを眺めて債券に対する買い戻しの動きが強まりました。長期債利回りを中心に下げ幅を拡大しており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しています。現状米10年債利回りは3.52%台半ばから後半、30年債利回りは3.54%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスが上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは低下していますが、ドルに対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。ECBの金融政策に対する思惑や米国の金融引き締めの長期化が意識され、ドル買い圧力強まっています。ユーロ/ドルは1.04ドル台半ば、ポンド/ドルは1.21ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスが上昇したことでドル/円が137円台を回復する動きとなっており、クロス円の下値を支える展開となっています。ただ、ユーロ/円やポンド/円などは株安などを背景にマイナス圏での推移となるなど、全体的には方向感の見えにくい展開となっています。現状ドル/円は137円台前半、ユーロ/円は143円台半ば、ポンド/円は166円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが強まっていますが、下値が堅くほぼ横ばいでの推移となっています。再度バンドの上限まで上昇する可能性も十分にある展開となっています。
現状、バンドの上下限中心線がじり高となっており、底堅い動きが展開されています。一時的な調整の動きにより、バンドの中心線まで下落する可能性はありますが、下値が堅いため、再度バンドの上限まで上昇する可能性を視野に入れておく必要があります。