EA-BANK モーニングレポート
米ISM非製造業景況指数が好調で、米国債利回りが急騰(12.5 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。米ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことで、米国の利上げペースの減速に対する期待感が後退し、リスク回避的な動きが強まる展開となりました。ダウは朝方から売り優勢の流れとなり、一時583ドル安まで下落しました。その後は若干持ち直したものの上値の重さが意識される中、482ドル安の33947ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇。米金融政策がタカ派的なものとなるといった思惑から債券に対する売りの流れが強まる展開となっています。米国債利回りは短期債利回りを中心に上げ幅を拡大しており、2年債利回りや10年債利回りは10bp超の上昇となっており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大する流れとなっています。現状米10年債利回りは3.58%台前半、30年債利回りは3.59%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米国債利回りが急騰し、ドル堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの大幅上昇を眺めてドルに対する買い意欲が強まる展開となり、ドルインデックスは105を回復して上値を拡大する展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.05ドルを割り込んでの推移となっており、ポンド/ドルも1.22ドル割れの水準となっています。
円は大幅下落。ドルインデックスの上昇を受けてドル/円が2円超の上昇となり、136円台後半まで上値を拡大する展開となり、クロス円もつれ高となってユーロ/円も2円超の上昇で143円台半ば、ポンド/円も1円超の上昇となって166円台半ばから後半での推移となっています。円は主要通貨に対して売られやすい地合いとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きとなりましたが、下値の堅い展開でじり高基調となっています。調整の入りやすい形の時に上値を拡大する流れとなっているため、再度バンドの上限まで上昇する可能性も十分に考えられます。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しているため、トレンドそのものは上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところですが、下値の堅さが意識されるところです。目先は調整が入らずにじり高となっており買い優勢の展開ですが、バンドの上限まで上昇して、そこでは抑えられる展開というのも視野に入れておく必要があります。