EA-BANK モーニングレポート
NASDAQは2日間で9.4%の上昇、2008年以来(11.11 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が続伸して引けました。朝方は前営業日の大幅上昇に対する調整の動きが意識され、320ドル安となりました。しかし、依然として米国の利上げペースの減速に対する期待感は根強く、売り一巡後は、買いの流れが強まる展開となりプラス圏に浮上しました。ダウは32ドル高の3374ドルでの引けとなっています。また、NASDAQなどは上値を拡大し2日間で9.4%の上昇となっており、2営業日としては08年以来の上昇幅となりました。
米国債市場は、ベテランズデーの祝日のため休場となっています。
為替相場 – ドル安円高継続、ドル/円は138円台に
為替相場では、ドルインデックスが大幅続落となって引けました。米消費者物価指数が市場予想を下回ったことを受けて米国の利上げペースの減速に対する思惑からドルに対する売りの流れが維持される展開となっています。ドルインデックスは106台半ばまで下落しての引けとなっています。また、ユーロ/ドルは1.03ドル台半ば、ポンド/ドルは1.18ドル台前半まで上値を拡大しての引けとなりました。
円は続伸しての引けとなりました。ドル/円が2円超の下落となって138円台後半まで下落しており、クロス円も全般的につれ安となりました。ここまでの円安に対する調整の動きが強まっており、円の買い戻し優勢の局面が継続しました。ユーロ/円は143円台半ば、ポンド/円は164円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動いています。目先はやや上値の重さが意識される展開となっていますが、大きな動きにはなっていません。ここからの方向感に注目ではありますが、しばらくは様子見ムードとなる可能性はありそうです。
現状、バンドの上下限中心線がじり安となって推移しています。トレンドそのものは下向きであり、バンドの下限まで下落する可能性はあるでしょう。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、レンジ圏での動きが維持されそうです。バンドの下限の方向感には注意が必要かと思われますが、上値の重い展開が継続しやすい局面となっています。