EA-BANK モーニングレポート
好調な米企業決算を背景に、ダウは828ドル高に(10.28 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大幅上昇となって引けました。ダウは米企業決算が全般的に好調となったことなどを背景に買い優勢の流れとなりました。米経済指標を受けてインフレに対する警戒感が和らいだことも好感される形となっています。ダウは引けにかけて上値を拡大し、828ドル高の32861ドルと高値圏で引けています。
米国債市場では、利回りが大きく上昇。欧州債利回りが大幅上昇となる中で、米国債に対する売りの流れが強まる展開となっています。米国債利回りは短期債利回りが上げ幅を拡大しており、2年債利回りは10bpを大きく超える上昇となりました。10年債利回りは4.01%台前半、30年債利回りは4.14%台でそれぞれ引けました。
為替相場 – 日銀が金融緩和維持、円軟調
為替相場では、ドルインデックスがプラス圏での引けとなりました。一時111を突破する動きとなるなど上値を拡大する展開となりましたが、NY時間に入ってからは上値の重さが意識され、上値を削る展開となりました。米国の金融引き締めに対する警戒感が後退する中でドル買いに対する調整の動きが意識されており、ユーロ/ドルやポンド/ドルなどが買い戻しの動きを強めました。ユーロ/ドルは0.99ドル台半ば、ポンド/ドルは1.16ドル台前半でそれぞれ引けました。
円は売られやすい地合いとなりました。日銀が大規模金融政策を維持することを決定したことや、黒田総裁の発言などを受けて円売りの流れが進行しました。ただ、NY時間帯に入りドルの上値が抑えられたことなどを背景に、ドル/円も上値を削る展開となりました。ドル/円は147円台半ばで引けています。また、クロス/円はリスク志向の動きが強まり大きく上昇する展開となりました。ユーロ/円が146円台後半、ポンド/円が171円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、目先はバンドの中心線を下抜けて下落し、バンドの下限に到達する展開となりました。ただ、下限では支えられており、目先はじり高基調となっています。このままバンドの中心線まで持ち直すことができるかどうかに注目です。底堅い動きが展開されていることから、中心線までは上昇する可能性が高い局面だといえます。
現状、バンドの上下限中心線がじり安となっており、トレンドとしてはやや下向きという形となっています。目先は底堅い動きですが、上値は重く再度バンドの下限まで下落する可能性もあります。ただ、大きな動きにはなりにくいところであり、レンジ圏での動きが維持されやすい展開だといえます。