EA-BANK モーニングレポート
警戒感の後退で、ダウ続伸(10.18 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。英国の減税計画撤回を受けて金融市場の混乱に対する警戒感が後退していることや、買い戻しの動きが強まっていることなどを背景に、ダウは続伸する展開となっています。朝方652ドル高まで上昇し、その後は調整の動きが意識されましたが、337ドル高の30523ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移となっています。米国の利上げに対する思惑から債券売りの流れが一時強まる場面もありましたが、ここまでの利回り上昇に対する調整の動きが意識され、短期債を中心に債券に対する買い戻しの動きが強まりました。ただ、30年債利回りは引けにかけて持ち直してプラス圏に浮上しています。現状米10年債利回りは4.00%台半ば、30年債利回りは4.02%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドル小幅に下落も、ドル円は底堅い
為替相場では、ドルインデックスが小幅続落となって推移しています。朝方は米国債利回りの上昇などを背景に底堅い動きとなり、ドルインデックスは112台での動きが維持されました。しかし、米国債に対する買い戻しの動きが意識されたことでドルの上値が抑えられ、目先は112を割り込んでの動きとなっています。ただ、ポンド/ドルなどはここまでの上昇に対する調整の動きなどからややドルに対する買い戻しの動きも見られました。ユーロ/ドルは0.98ドル台半ば、ポンド/ドルは1.13ドル台前半で推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。全体的には小動きで方向感の見えにくい流れとなっています。材料出尽くし感から新規の材料待ちといった局面となっており、市場全体に様子見ムードが強まっています。ただ、日米金利差の拡大などに対する思惑などからドル/円は底堅い動きを継続しており、クロス円も全体的には円売りの流れが支持されやすい状況となっています。現状ドル/円は149円台前半、ユーロ/円は147円台前半、ポンド/円は168円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いています。バンドの中心線では支えられているため堅調地合いといえますが、方向感は注視しておいた方がよさそうです。
現状、バンドの上限がじり高、下限が横ばいとなっています。バンド幅は比較的狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積さている局面です。バンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性が高まってきています。バンドの上限もしくは下限での動きに注意が必要であり、方向感を見極めながらの対応が求められる局面となっています。