EA-BANK モーニングレポート
インフレ期待の高まりから、ダウ大幅反落(10.14 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が大幅反落となって引けました。朝方は米国の好調な決算を背景に上値を拡大しましたが、米国の利上げに対する警戒感が根強く、さらに前営業日の大幅上昇に対する修正の動きが意識され、売り圧力が強まる展開となりました。ダウは403ドル安の29634ドルと日中安値圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇となって引けました。米ミシガン大学の消費者期待インフレ率が予想を上回ったことなどを背景に、金融引き締めに対する思惑から債券に対する売り圧力が強まり、長期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となりました。米10年債利回りは4.01%台後半、30年債利回りは3.99%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – ドル円は32年ぶりの水準、148.86円まで上昇
為替相場では、ドルインデックスが大幅上昇となって引けました。ポンドに値する売りの流れが強まる中でドルはユーロなどに対しても堅調地合いとなっています。米国債利回りが大きく上昇する中でドルに対する買いが強まる展開となり、ドルインデックスは113を回復しています。また、ユーロ/ドルは0.97ドル台前半、ポンド/ドルは1.11ドル台後半での引けとなりました。
円はまちまちでの引けとなりました。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が一時32年ぶりの148.86円まで上昇し、その後も堅調地合いで148円台半ばでの引けとなっています。クロス円はポンドやオセアニア通貨では円が買われたものの、全体的にはドル/円の上昇につれる形で円売りの流れが意識される流れとなりました。ユーロ/円は144円台半ばで、ポンド/円は166円台前半で引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが強まっています。目先はバンドの中心線まで下落していますが、ここで支えられるかどうかという局面で支えられたため、このまま反転して再度バンドの上限まで上昇する可能性もあるでしょう。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇となっています。バンド幅が縮小傾向を強めており、市場にはエネルギーが徐々に蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地があるため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところだといえます。レンジ圏での動きが意識されやすい局面となっているため、バンドの中心線を挟んでの小動きとなる展開を視野に入れての対応が必要です。