EA-BANK モーニングレポート
IT、ハイテク株の上昇を背景に、米株上昇(8.25 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大きく上昇しての引けとなりました。ジャクソンホール会合への警戒感は根強いものの、米企業利益が急増しており、経済の先行きに対する警戒感が和らぐ展開となっています。ポジション調整に伴う買い戻しも意識されており、ダウは引けにかけて上値を拡大しました。ダウは朝方はマイナス圏に沈む場面もありましたが、結局322ドル高の33291ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、長期債利回りを中心に大きく下落する展開となりました。7年債入札の好調などを受けて債券に対する買いの流れが強まっています。ジャクソンホール会合でのパウエル議長の講演を前にした調整の動きなども債券買いの流れを強める展開となっています。米10年債利回りは3.02%台、30年債利回りは3.24%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは軟調地合い
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りの低下などを背景に、ドルに対する調整の動きが強まりました。ただ、ユーロ圏経済の先行きに対する警戒感も根強く、ユーロ/ドルは小幅な上昇にとどまっています。全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まりました。ユーロ/ドルは0.99ドル台後半、ポンド/ドルは1.18ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は全体的にやや堅調地合いとなりました。オセアニア通貨に対する買いの流れが継続して豪ドル/円などは95円台に上昇しましたが、ドル/円が下落したことでユーロ/円などの上値も抑えられました。リスク志向の動きが強まっていますが、円に対する調整の動きから買い戻される展開となっています。ドル/円は136円台中盤、ユーロ/円は136円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの+2σから調整の動きが入り、目先は中心線を抜けての動きとなっています。ただ、バンドの-2σには届いておらず、-1σを意識しての動きとなっています。やや上値の重さも意識されるところですが、積極的に下値を拡大する動きにはなっておらず、様子見ムードとなっています。
現状、バンドの上限がじり安、下限がじり高となっています。バンド幅は緩やかに縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていくものと思われます。ただ、現状ではまだ縮小の余地が大きく、大きな動きにはなりにくいところだといえます。バンドの中心線を意識したレンジ圏での動きとなる可能性が高い局面だといえます。