EA-BANK モーニングレポート
米長期債利回りは引き続き上昇(8.24 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が小幅に上昇しての引けとなっています。ジャクソンホール会合を控えてポジション調整の動きが意識され、ここまでの下落に対する買い戻しの動きが展開されました。ただ、米国の利上げ加速に対する警戒感は根強く、ダウは一時80ドル安水準まで押し込まれました。結局ダウは59ドル高の32969ドルでの引けとなっており、大きな動きにはなりませんでした。NASDAQなども買い戻しの動きに支えられてプラス圏での引けています。
米国債市場では、利回りが大きく上昇しての推移となっています。米株の上昇やジャクソンホール会合でのパウエル議長のタカ派的な発言に対する思惑、さらに米5年債入札が不調となったことで債券に対する売り圧力が強まる展開となりました。米10年債利回りは3.10%台、30年債利回りは3.31%台でそれぞれ推移しています。
為替相場 – ドルインデックスは小幅に上昇
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇しての推移となっています。前営業日終値を挟んでの小動きとなっていますが、米国債利回りの上昇などを背景に底堅い動きが意識されています。ただ、ここまでのドル買いに対する調整の動きもあり、上値も抑えられる格好となっています。ユーロ/ドルやポンド/ドルなどは小幅に下落していますが、大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい展開となっています。ジャクソンホール会合を控えて様子見ムードが強まっています。ユーロ/ドルは00.99ドル台半ば、ポンド/ドルは1.17ドル台後半での推移となっています。
円はやや軟調地合いとなっています。全体的には方向感の見えにくい流れとなっていますが、米株の上昇などを背景に、円に対する売りの流れがある一方で、米国債利回りの上昇などを背景に底堅い動きもあり、ドル/円は137円台前半で、ユーロ/円は136円台半ばでの推移となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの+1σを意識しての動きが展開されており、方向感の見えにくい流れとなっています。底堅い動きが意識される中、上値を追う動きにもなっておらず、様子見ムードが強まっています。ここからバンドの上限、中心線、どちらに動いていくかに注目です。
現状、バンドの上限がほぼ横ばい、下限が上昇する動きとなっています。バンド幅は縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されていく展開となっています。ただ、まだ縮小の余地が残っており、目先は大きな動きにはなりにくい局面だといえます。バンドの上限と中心線に挟まれたレンジを動く展開が継続する可能性も十分にあります。