EA-BANK モーニングレポート
米国債売りの加速で、ダウは280ドル安水準に(4.5 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方は足元の米経済の堅調などが意識されて190ドル高水準まで上昇しました。しかし、欧州株の軟調やウクライナ情勢の先行き不透明感、さら米国債利回りの上昇など受けてハイテク銘柄に対する売り圧力が強まったことなどを背景に売り圧力が強まり、結局ダウは280ドル安水準での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大幅上昇。デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が5月にもバランスシート縮小開始の可能性を発言したことやブレイナードFRB理事もバランスシートの急速な縮小について言及するなど、FRB高官からタカ派的な発言があったことなどを受けて債券に対する売り圧力が急激に高まる展開となりました。米国債利回りは長期債利回りを中心に大幅上昇となっており、10年債利回りは0.15%を超える上げ幅となっています。2年債利回りなども大きく上昇していますが、2年債利回りと10年債利回りの逆転は修正されています。米10年債利回りは2.54%台、30年債利回りは2.57%台での推移となりました。
為替相場 – ドル堅調、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの大幅上昇を背景に、ドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ユーロ/ドルは1.09ドル割れ寸前まで押し込まれており、ポンド/ドルなども1.31ドルを割り込み、1.30ドル台後半での推移となっています。ドルインデックスは99台半ばでの推移となっており、堅調地合いが継続する流れとなっています。
一方、円は軟調地合い。ドル/円が123円台を回復し、123円台半ばまで上げ幅を拡大したことで、クロス円も上昇基調を強める展開となっています。ユーロ/ドルの軟調地合いを眺めてユーロ/円は伸びを欠きましたが、豪ドル/円などは1円以上の上昇となっています。日銀の金融政策に対する思惑から、円に対する売り圧力は根強く、主要通貨に対して独歩安となっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばいでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をバンドブレイクからバンドウォークとなっていましたが、目先は上昇一服から調整の動きとなっています。ただ、下値は堅く下げ渋っており、横ばいでの動きが展開されています。調整が意識される局面で下げ渋るといった形は再度上昇圧力が強まりバンドの上限まで上昇といった動きとなる可能性が高い展開です。大陽線を作って上値拡大といった流れとなることも多いので、安易な売りはリスクがありそうです。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する展開となっています。トレンドそのものが上向きであり、押し目買い優勢の流れとなっています。目先はバンドの中心線までは下落余地がありそうですが、下値は堅く、売られたところでは買い戻しの動きが意識されやすい状況といえそうです。