EA-BANK モーニングレポート
ダウは一時780ドル安水準に(3.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落。ウクライナ情勢の緊迫化や米欧の対ロシア制裁を受けた資源価格の上昇などが懸念され、リスク回避的な動きが強まる状況となっています。ダウは一時780ドル安水準となり、590ドル安水準での引けとなっています。NASDAQなども売り圧力が強まり大幅下落となっています。
米国債市場では、利回りは大幅に低下。リスク回避的な動きが強まる状況で、債券に対する買い意欲が強まる展開となっています。安全資産としての米国債に対する買いが意識され、10年債利回りは1.72%台、30年債利回りは2.11%台へとそれぞれ低下しています。短期債利回りも大幅低下となっており、警戒感の強まる状況となっています。
為替相場 – リスク回避の動きが強まり、円独歩高
為替相場では、ドルインデックスが上昇基調を強める展開となっています。米国債利回りは大幅に低下していますが、安全資産としてのドル買い圧力が強まる中でドルインデックスは97を突破して上値を拡大する流れとなっています。ユーロ/ドルは1.11ドル台前半へ、ポンド/ドルは1.33ドル台まで下落する展開となっています。
円は買い優勢の流れ。リスク回避的な動きが強まる中で円買い圧力が強まっており、対ドルでも円買いの流れが意識されています。円は対主要通貨で独歩高となっており、クロス円においてはユーロ/円やポンド/円が1円以上の下落するなど、下げ幅を拡大する展開となっています。ただ、原油価格の上昇などに豪ドル/円などは下値を支えられて下げ渋る動きとなっています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限で支えられて持ち直し、目先はバンドの中心線をブレイクしてバンドの上限を目指す動きとなりました。しかし、バンドの上限までは届かずに下落しており、バンドの中心線を挟んでの動きが展開されています。レンジ圏での動きが意識されており、やや方向感の見えにくい流れとなっています。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいでの推移となっており、レンジ圏での動きが展開されやすい状況です。バンド幅は比較的狭い状況で、市場にはエネルギーが蓄積されているところです。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要ですが、現状ではまず方向感を見極めながらの対応となりそうです。