EA-BANK モーニングレポート
米国市場は株価が持ち直し(1.20 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が上昇しての引けとなりました。足元の米経済に対する警戒感は根強いものの、ウォラーFRB理事が25bpの利上げを支持するといった発言をしたことで利上げペースの減速に対する期待感が高まっていることや、直近の下落に対する買い戻しの動きが意識されたことで上昇基調を強めました。ダウは330ドル高の33375ドルで高値圏での引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての引けとなりました。欧州債利回りが軒並み10bp超の上昇となる中で米国債利回りも上値を拡大する展開となりました。株高も債券売りを後押し、米10年債利回りは3.47%台後半、30年債利回りは3.65%台半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – 欧州債利回りの上昇を受け、円独歩安
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。朝方は米国債利回りの上昇などを背景にしっかりとした動きとなりましたが、欧州各国の債券利回りの大幅上昇などを受けてユーロなどが買い戻され、ドルの上値が抑えられました。利上げペースの減速に対する思惑が強まる中でドルの先安観が意識される展開となっています。ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.23ドル台半ばから後半でそれぞれ引けました。
円は売り優勢の流れとなりました。米株の持ち直しなどを眺めて円売りの流れが強まり、ドル/円は一時130円台半ばまで上昇する展開となりました。クロス円もしっかりとした動きが展開されており、主要通貨に対して独歩安基調となりました。ドル/円は買い一巡後は調整の動きから1円超の下落となりましたが、129円台半ばでの引けとなっています。また、ユーロ/円は140円台半ばから後半、ポンド/円は160円台半ばでそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – やや上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きとなっていますが、上値の重さが意識される展開となっています。狭いレンジでほぼ横ばいでの動きとなり、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっていますが、上値は抑えられる展開となっています。このままバンドの下限まで下落するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向で、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性が高まっているだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。特にバンドの中心線で抑えられる形となっているだけにバンドの下限に到達した場合は下方向へのバンドブレイクに注意が必要です。