通貨の売買判断を自分でやる裁量トレードとは違い、自動売買では、その判断をEAとMTが代行します。だからこそ、MT・EAは選びは慎重に吟味するでしょう。
自動売買には「MT4」「MT5」という2つのプラットフォームが混在しているからこそ、MTを選ぶとき「どっちを使えば稼げるのか」「機能面にどんな違いがあるのか」で、EAをどう運用するかを考えるべきでしょう。
MT4とMT5の違いを理解してEA運用を最適化する
項目 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
リリース年 | 2005年 | 2010年 |
対応範囲 | FX特化 | FX+株式・先物 |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
インジケーター | 約30種類 | 80種類以上 |
EA互換性 | 豊富なEAが利用可能 | MT4用EAは基本的に非対応 |
EAと、どのMTを組み合わせるかで、EA運用の成績は大きく左右されます。
MT4は2005年の公開以来、初心者から上級者まで広く利用されており、EAやインジケーターの数が圧倒的に豊富。
そのため「まず稼ぐ仕組みを構築したい」場合に最適です。
一方でMT5は分析機能や時間足の種類が拡充され、株式・先物にも対応する進化版です……が、EA互換性の壁から普及が限定的で、特にFX初心者はEA選びに迷いやすいという欠点も。
結論として「EAを使って効率的に収益化を目指すならMT4」「高度な分析やマルチ資産運用を求めるならMT5」が合理的な選択肢と言えます。
この記事では、
- MT4とMT5の違い
- MTの選び方
- 自動売買で損失を抑えながら稼ぐためのEA運用法
について解説します。
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世界中の投資家が支持!EA運用のスタンダードはMT4
リリースから20年が過ぎた今もなお自動売買においてMT4が主流になっている理由は「MT4が公開された当時の自動売買市場」と「プラットフォームの互換性」にあります。
MT4が公開された当時、自動売買の市場は今よりもはるかに小規模でした。
当時は「FX=裁量トレードで進める」という認識が当たり前であり、取引プラットフォームそのものがほぼありませんでした。言い換えれば、MT4は「自動売買プラットフォームの先駆者」のような存在なのです。
つまり、MT4公開当時FX業者はMT4対応EAを量産しました。MetaQuotes社もMT4とMT5の2つしか取引プラットフォームを公開していないため、今もなおMT4が自動売買のスタンダードとして定着しています。
MT4に及ばない現実?MT5の普及状況と将来展望
- MT5は2010年にリリースされ、株式や先物などFX以外の取引にも対応した
- MT5は21種類の時間足と80種類以上のインジケーターを備え、MT4よりも高度な分析が可能になった
- MT4対応のEAはMT5で原則稼働できず、互換性がない点が普及の壁になった
- その結果、EA運用の主流は先に登場したMT4に集中した
- ただしMT5の分析力は高く、対応EAも増えつつあり、将来的な主流化が期待されている
FX取引から大きくなり始めた自動売買市場でしたが、時間が経つにつれて、トレーダーのあいだで株式や先物取引の需要が高まっていきます。それを受けてリリースされたのが2010年公開の「MT5」です。
MT5は対応する取引の種類を拡大。
21種類の時間足、80種類以上のインジケーターでMT4よりも通貨の値動きと相場動向を詳しく分析できるようになり、結果としてMT5はMT4よりも損しないEA運用が可能になったのです。
しかし、MetaQuotes社はMT4とMT5に互換性をもたせませんでした。MT5でMT4対応EAは原則稼働させられないため、先に公開されたMT4がEA運用の主流になっています。
とは言え、MT5の分析力の高さは多くのトレーダーから一目を置かれています。トレーダーからの需要拡大を受けてMT5対応EAも少しずつ増えている……この点を踏まえるとMT5は将来的に主流になるEAと言えるでしょう。
実務で差が出る!MT4とMT5のEA運用比較ガイド
項目 | MT4 | MT5 |
EA互換性 | 豊富なEAが利用可能。長年の蓄積あり | MT4のEAは非対応。専用EAは増加中 |
バックテスト機能 | 単一通貨・シンプルなテストに対応 | 複数通貨・高速処理の詳細テストが可能 |
約定スピード | 標準的な処理速度 | マルチスレッド対応により高速処理が可能 |
情報量 | 利用者数が多く、EAに関する情報が豊富 | 情報は徐々に増加中だが、まだ少なめ |
運用環境 | 初心者向け。シンプルで扱いやすい | 上級者向け。多機能で柔軟な設定が可能 |
(MT4・MT5性能の違い)
実際のトレードにおいてMT4とMT5の差を感じるポイントは約定スピードでしょう。MT4はシングルスレッド、MT5はマルチスレッドで注文などを処理します。
自動売買をする上でもっとも気になるのは、「どちらのMTを使えば損失を抑えられるか」だと思われますが、損失を抑えるEA運用の鍵を握るのが通貨の「約定スピード」と「分析力」です。
MT4vs MT5|約定スピードと通貨と相場の分析力
- 裁量トレードでは監視できる通貨数に限りがあるが、自動売買なら複数通貨を同時に扱える
- 通貨の値動きが激しい場面では「素早く売買できる約定スピード」が収益に直結する
- MT4は標準的な処理速度で安定しているが、相場急変時には遅れを感じる場面がある
- MT5はマルチスレッド処理により約定スピードが速く、短期売買やEA多用時に有利
裁量トレードの場合、取引中に自分で値動きを見られる通貨の数には限度があります。
それに対し、事前に定めたルールに沿って機械的に取引する自動売買にその制限がありません。
無数の通貨の値動きを監視する中で、利益を上げるには高値になった瞬間に売買する必要があります。通貨の値動きが激しい場面において「通貨を速く買える・売れる」のは大きなアドバンテージになります。
また、通貨が高値になった瞬間に買う(もしくは値下がりし始めたら売る)には、事前に値動きを分析する必要がありますが、上述の表にある通り処理性能・分析性能ともにMT5が上です。
勝ち方を変える武器の数|MT4とMT5のインジケーター・時間足の違いとEA運用
項目 | MT4 | MT5 |
標準搭載インジケーター数 | 約30種類 | 80種類以上 |
主なカテゴリー | トレンド系、オシレーター系、ボリューム系 | トレンド系、オシレーター系、ボリューム系、ビル・ウィリアムズ系など |
時間足の数 | 9種類 | 21種類 |
(インジケーターと時間足の数)
MT5は21種類の時間足と80種類以上のインジケーターを備えています。通貨と相場の動向を分析するための情報が増えたことはMT単体で考えれば進化です。
しかし、必ずしも「MT5が便利」とは言えません。
なぜなら、「どの時間足とインジケーターを見れば、素早く通貨の値動きを分析できるのかわからない」という声が少なくないからです。
MT5は、MT4よりもインジケーターの数が2.5倍増えており、高性能ですが、自動売買初心者にとっては、そもそも「分析の目的に合わせて時間足とインジケーターを使い分けるのが負担」なのです。
EA運用に馴染みのない人は、「移動平均線・RSI」と通貨と相場動向の分析で必要なインジケーターが厳選されていたほうが使いやすいのです。
MTの性能差がもたらす実取引への影響
相場の分析精度はMT5のほうが上です。とは言え、EA運用においてMT4が世界のスタンダードになっている実情を踏まえると、MT4にも自動売買で収益ゆ上げるのに必要なインジケーターと時間足が備わっているのは明らかです。MT4の利用者数からみて、MT4使っていてもその性能だけで収益が小さくなったり、極端に大損したりすることはないでしょう。
強みを活かして稼ぐための「両方使う」という選択
- MT4とMT5は性能・機能が異なり、それぞれ強みがある
- MT4は実績豊富でEA・インジが多く、軽くて安定
- MT5は高精度・多機能だが対応EAは少なめ
- MT5はバックテストで活用
- まずMT4で自動売買を始め、必要時にMT5を追加導入
MT4は長年使われてきたため、対応EAやインジケーターがとても多く、トレーダーに重宝されています。
MT5は、相場や通貨の分析精度は高いですが、対応EAはMT4ほど多くありません。
自動売買においてはMT4が「主流」となっています。言わば「MT」というカテゴリの中で長所がそれぞれに分散している状況です。
片方に絞らないから強い|大損しないためのMT運用術
損失を抑えて稼ぐには、MT4とMT5の良いところを両取りできるのが良いでしょう。
このため、まずはMT4で自動売買を始める。その中で当面はバッグテストをMT5で実施。
実取引への導入については、MT5のEAが必要になったら、そのときに導入する。
これがもっとも効率的なMTの運用法かと思われます。
その上で、自動売買の収益を左右するのは、どの相場のときにどんなEAを使うかです。
稼ぐには「EAと相場の相性」に着目せよ!相場に合わせたEA運用術
スタイル | 特徴 | 向いている相場 | おすすめタイプ |
トレンドフォロー型 | 相場の流れに乗って利益を伸ばす | 上昇・下降がはっきりしている相場 | 中長期でしっかり稼ぎたい人 |
レンジ型 | 決まった値幅で上下する動きを狙ってコツコツ稼ぐ | 相場が横ばいで安定しているとき | リスクを抑えて安定運用したい人 |
ブレイクアウト型 | 急な値動きを狙って一気に利益を取る | 経済指標発表時などの急変動時 | 短期で一撃を狙いたい人 |
(相場とEAの組み合わせ)
相場の状況は刻一刻と変化します。
相場の状況が変わったとき、トレーダーが必要以上に損をしないよう、EAにはあらかじめ得意な相場と取引スタイルが定められています。
具体的には、相場の流れに沿って利益を狙う「トレンドフォロー型」、一定の値幅の中で売買を繰り返す「レンジ型」、大きな変動を狙う「ブレイクアウト型」などがあります。
「週に数回でも状況をチェックできる」方は、ご自身の目で収支を確認しながら取引を進められるため、細かい値幅を狙ってコツコツ利確を重ねる「レンジ型」のEAを使うと、損失を抑えながら利益を積み重ねやすいでしょう。
また、FXの相場はトランプショックなど、経済イベントがあったあったときに値動きが大きくなります。
ブレイクアウト型にEAで損失か小さく抑えられるルールを組み込んでおけば、短期間で大きな利益を得ることも難しくありません。
EAを探すとき、性能や人気度に目がいくかと思われますが、実はそれよりも相場とEAの相性をもとに、実取引で稼働させるEAを選ぶと、損失を抑えながら稼ぐEA運用ができるようになります。
「どのEAを選べばいい?」を解決する、4つの比較ポイント
- 数字だけで判断するのは危険
- EAの“特徴”を知ることが大切
- 戦略タイプと相場環境に注目
- 対応通貨ペアもチェックポイント
EAを選ぶときに、「勝率が高い」「PF(利益効率)が優秀」といった数字だけで判断してしまうのは危険です。
なぜなら、これらの数値は相場の状況やタイミングによって大きく変動するため、過去の実績がそのまま今の相場に通用するとは限らないからです。
自動売買で収益を上げるには、勝率やPFを見るだけでなく、EAの“性格”=どういう戦い方をし、どんな場面に強いかを掴む必要があります。
EA性格(取引スタイル)と相場の相性に注目せよ
- 相場の状況・トレードに合わせてEAを選べる
- 利益が出る“タイミング”をつかめる
- 自分の運用目的と合わせやすくなる
とくに注目すべきは、「どのような戦略で取引するのか(戦略タイプ)」と「どんな相場に強いのか(得意な相場環境)」の2つです。
これらを見れば、短期型か中長期型か、トレンド狙いかレンジ狙いかなど、そのEAがどういった値動きを想定して設計されているかが分かるため、運用スタイルや強みの場面が明確になります。
具体的には、スキャルピング型のEAはレンジ相場で小さな値幅を狙って利益を積み重ねる設計が多く、安定感を求める運用に向いています。
それに対し、トレンドフォロー型のEAは、相場に大きな動きがあるときに高いパフォーマンスを発揮するため、利益重視の運用に適しています。
対応通貨ペアもチェックポイント
- 通貨ごとに“動き方”が違う・通貨ペアを見るこでEAの相性がわかる
- スプレッド(取引コスト)を抑えらた自動売買ができる
- 通貨ごとに動きやすい時間帯と値動きのクセをつかめる
加えて、「対応通貨ペア」はEAの特性とスプレッドの関係性を見極めるうえで重要です。
ドル円は比較的おだやかに動く通貨ですが、ポンド円やユーロポンドは値動きが激しいのが特徴です。こうした違いが、EAの動き方や利益の出やすさに影響してくるのです。
たとえば、スキャルピング型EA(細かい利益を積み重ねるタイプ)なら、スプレッドの狭いドル円のような通貨の方が有利です。反対に、トレンドフォロー型EA(大きな値動きに乗って利益を狙うタイプ)なら、ポンド円のようにボラティリティが高い通貨の方がチャンスを生かしやすくなります。
また、通貨ペアによってはスプレッドが広がりやすい時間帯があったり、経済指標の発表で一気に荒れることも。
自分がEAを動かす時間帯や、どれくらいのリスクを許容できるかも、通貨ペア選びでは重要な視点です。
EAを選ぶときは、「どの通貨に対応しているか」もぜひ確認してみてください。
未来を読むヒントは過去にあり|EAバックテストの精度と賢い使い方
- バックテストは「勝てるEA」を見つけるための作業ではない
- バックテストでは「長期」と「短期」両方のデータを見る
- 具体的にはトレンド相場とレンジ相場
- 損失を抑えるには「データを活かす目」が大切
損失を抑えるEA運用の鍵を握るのがバックテストです。
一般的に、自動売買での損失を少なくする。勝てるEAを見つけるために行うと思われがちなバックテストですが、その認識でいると失敗します。
バックテストでやるべきは必ず「長期」と「短期」両方のデータを見ることです。「今稼ぎたい」と考え、直近3ヵ月など短期間のデータを見てEAを選ぶ方は少なくありません。
しかし、相場はトランプショックなど突発的に起こった出来事1つで豹変し、通貨が下落します。FXで損失を抑える鉄則は「相場の変化に対応」することです。
具体的にはトレンド相場とレンジ相場の両方でどう動くかを見るとおおよそのEAの挙動がわかるでしょう。
バックテストは「勝てるEAを見つけるための絶対基準」ではなく、「リスクを把握し、強みと弱みを理解するための手段」です。
相場と通貨の分析に必要なデータはMTが集めてくれますが、最後は自分の目でそれらの動向を推察しなければなりません。
MTは、新しいほうが高機能ですが実際のトレードにおいて「有利に使えるかどうか」はトレーダー自身の考え方とデータの見方次第です。
EABANKならMT4もMT5もフル対応!選べるEAで収益を作る
自動売買の稼ぎを左右するのがMTとEAの組み合わせです。
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MT4にも、MT5にも、それぞれのEAにあった運用の良さがあります。ただ、それは実際にEAを使ってみないとわかりません。
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