EA-BANK モーニングレポート
米雇用統計を控え、様子見ムード(11.29 NY時間)
昨日のNY市場では、ダウが小幅に上昇しての引けとなりました。米国の金融引き締めに対する警戒感が根強い状況で売り圧力が強まる場面もあり、一時187ドル安まで下落しました。しかし、中国経済の先行きに対する警戒感が和らいでいることなどを背景に買い戻しの動きが強まり、ダウはプラス圏での引けとなりました。ダウは3ドル高の33852ドルで引けています。一方、NASDAQやS&P500は下落しての引けとなっています。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の金融引き締めに対する思惑から、債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大しており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが縮小する展開となっています。現状米10年債利回りは3.74%台後半、30年債利回りは3.80%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米国債利回りの上昇を背景に、ドル底堅い
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米国債利回りの上昇などを眺めてドルに対する買い意欲が強まる展開となっています。ただ、積極的に買い進む勢いはなく、上値の重い展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.03ドル台前半、ポンド/ドルは1.19ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合いとなっています。米株が上値の重い展開となったことでドル/円が軟調地合いとなり、クロス円も売り圧力がくすぶる展開となっています。一方、オセアニア通貨は底堅い動きが展開されています。現状ドル/円は138円台半ばから後半、ユーロ/円は143円台前半、ポンド/円は165円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入って中心線まで下落したものの、中心線では支えられて持ち直す格好となっています。バンドの上限を目指す動きとなっており、このまま上限に到達するかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しており、トレンドそのものは上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの上限では調整の動きが意識されやすくなるでしょう。調整の動きを入れながらも上値を拡大しやすい展開だといえます。