EA-BANK モーニングレポート
ウォルト・ディズニーが13%安(11.9 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けました。直近の株価上昇に対する調整の動きが意識され、朝方から売り優勢の流れとなりました。日中も上値の重い動きが継続し、結局ダウは646ドル安の32513ドルでの引けとなっています。決算を受けてウォルト・ディズニーが13%安となり、2001年以来の大幅下落となっています。
米国債市場では、利回りが低下。米株が下げ幅を拡大する中で債券に対する買い戻しの動きが強まりました。米国の利上げペースの減速に対する思惑も根強く、短期債利回りを中心に下げ幅を拡大する展開となり、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが縮小する流れとなっています。米10年債利回りは4.08%台半ば、30年債利回りは4.25%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米株安を背景に、円堅調
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは低下しているものの、米消費者物価指数の発表を控えてポジション調整の動きが意識され、ドルに対する買い戻しの動きが展開されています。また、英国の景気の先行きに対する警戒感からポンドが売られやすい地合いとなり、ドルの下値を支えています。現状ユーロ/ドルは1.00ドル台前半、ポンド/ドルは1.13ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合いが維持されています。ドルインデックスの上昇を受けてドル/円はしっかりとした動きとなっていますが、株式市場の軟調地合いを背景にリスク回避的な動きが意識されており、クロス円は全体的に軟調地合いとなっています。特にポンド/円は目先2円超の下落となるなど、下値を拡大しています。現状ドル/円は146円台前半から半ば、ユーロ/円は146円台半ば、ポンド/円は166円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 目先小幅に下落
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線とで挟まれたレンジを動いており、下値の堅い展開となっています。ただ、目先はバンドの上限からの調整の動きが意識されており、中心線を目指して下落する流れとなっています。中心線で支えられるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しているため、トレンドそのものは上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、目先は一時的に下落していますが、下値は堅そうです。バンドの中心線で支えられてバンドの上限まで持ち直すといった動きになりやすい局面だといえます。