EA-BANK モーニングレポート
利回り低下を背景に、ダウ上昇(11.8 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。米中間選挙の投票日となっており、様子見ムードが広がる場面もありましたが、米国の利上げペースの減速に対する期待感などからリスク志向の動きが根強く意識され、堅調地合いとなりました。ダウは一時520ドル高水準まで上昇するなど買い意欲が強まりました。買い一巡後は調整売りに上値を抑えられましたが、結局333ドル高の33160ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下しての推移となっています。米国の利上げペースの減速に対する思惑などから調整の動きが強まり、債券に対する買い意欲が意識されました。全体的に利回りは下げ幅を拡大する展開となりましたが、10年債利回りは4.14%台前半、30年債利回りは4.28%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米国債利回りの低下で、ドル売り継続
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りが下げ幅を拡大する中でドルに対する売りの流れが強まりました。米国の利上げペースの減速に対する思惑などからドルの先安観がくすぶっており、上値を抑えられました。ユーロ/ドルはパリティを回復する動きとなり、目先は1.00ドル台後半での推移、ポンド/ドルは1.15ドル台半ばでの推移となっています。
円は買われやすい地合いとなっています。リスク志向の動きが強まる中、ドルインデックスの下落を背景にドル/円が大きく下落しており、クロス円もつれ安となっています。ドル/円は1円超の下落であり、目先は145円台半ばでの推移となっています。また、ユーロ/円は146円台半ばで、ポンド/円は168円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をバンドブレイクからバンドウォークといった動きになっていましたが、目先は持ち直し基調となっています。やや上値の重さも意識されるところですが、バンドの中心線を目指してのじり高基調です。このままバンドの中心線まで上昇することができるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が下落しており、トレンドそのものは下向きです。目先は一時的に持ち直しているものの、上値の重さから戻り売り優勢の局面だといえます。バンドの中心線が上値のめどと意識され、再度バンドの-2σまで下落してもおかしくない局面だといえます。