EA-BANK モーニングレポート
米中間選挙を控え、先行き期待からダウ上昇(11.7 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続伸しての引けとなりました。朝方は中間選挙を控えて様子見ムードが強まる場面もありましたが、利上げのペースの減速に対する期待感なども根強く、リスク志向の動きが意識されました。ダウは423ドル高の32827ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇しての推移となっています。米株の大幅上昇などを背景に、債券に対する売りの流れが強まりました。欧州債利回りの上昇なども追い風となり、上値を拡大する展開となっています。現状10年債利回りは4.21%台後半、30年債利回りは4.32%台半ばでそれぞれ推移しています。2年債利回りと30年債利回りの逆イールドは若干縮小しましたが、大きな動きにはなっていません。
為替相場 – ドル高一服、円安再燃
為替相場では、ドルインデックスが下落しています。米国債利回りは上昇していますが、ドイツの経済指標が好調だったことなどを背景としたユーロやポンドに対する買い戻しの動きが強まる中でドルの上値は抑えられました。現状ユーロ/ドルは1.00ドル台前半、ポンド/ドルは1.15ドル台前半で、それぞれ推移しています。
円は売られやすい地合い。ドルインデックスの下落を眺めてドル/円は前営業日比ほぼ変わらずの水準で推移していますが、クロス円ではポンド/円が2円近い上昇となるなど、円売りの流れが強まりました。リスク志向の動きが強まる中で円に対する売りの流れが強まる展開となっています。現状ドル/円は146円台半ば、ユーロ/円は146円台後半、ポンド/円は168円台後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となり、目先はバンドの中心線を挟んでの動きが展開されています。やや底堅い動きではあるものの、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる状況となっています。まずは方向感を見極めながらの対応が必要な局面となっています。
現状、バンドの下限がじり高、上限がじり安といった動きとなっており、バンド幅が縮小傾向となっています。バンド幅は比較的狭い状況にあるため、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きなものとなる可能性があるので、バンドの上限もしくは下限に到達した際はバンドブレイクからバンドウォークといった動きに注意する必要があります。