EA-BANK モーニングレポート
利上げ継続の先行き懸念で、ダウ大幅下落(11.02 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が大幅下落となって引けています。FOMCでは予想通り75bpの利上げが決定されました。パウエルFRB議長の会見において、12月における利上げ減速の可能性が否定されなかったことで一時400ドル超の上昇となる場面もありましたが、早期の利上げ停止に対する期待感の後退からリスク回避的な動きが強まる展開となり、ダウは結局505ドル安の32147ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の金融引き締めに対する思惑から債券に対する売りの流れが強まる状況となっています。特に短期債利回りが上げ幅を拡大しており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しています。現状米10年債利回りは4.10%台前半、30年債利回りは4.14%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米金利の先高観強まり、ドルインデックスが上昇
為替相場では、ドルインデックスが上昇。利上げ停止を考えるのは時期尚早とのパウエルFRB議長の発言などを眺めてドルに対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。ドルインデックスは112を回復しての動きとなり、ユーロ/ドルは0.98ドル台前半、ポンド/ドルは1.14ドルを割り込み1.13ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合いとなっています。ドル/円はFOMCを受けて一時145円台半ばまで下落しましたが、その後はドルインデックスの持ち直しなどを受けて下げ幅を縮小しています。現状は147円台後半での推移となっています。一方、クロス円は軟調地合いとなっています。リスク回避的な動きが強まる中で円に対する買い意欲が強まる展開となっています。ユーロ/円は145円台前半、ポンド/円は168円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を大きくブレイクする展開から急速に持ち直し、中心線を抜けてそのままバンドの上限まで上昇する展開となっています。目先はバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなっており、このままバンドウォークを継続するかどうかに注目です。
現状、バンド幅の拡大が見られており、バンドウォークを継続しやすい形といえます。注目すべきはバンドの下限の下落基調が維持されるかどうかで、バンドの下限が横ばいから持ち直しといった動きになれば、一時的には調整の動きが強まるでしょう。ただ、目先はバンドの下限も下落基調を維持しているため、バンドウォークが継続しやすい形だといえます。