EA-BANK モーニングレポート
FOMCを控え、株式市場は様子見ムード(11.1 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が続落しての引けとなりました。朝方は買い戻しの動きが意識されましたが、ISM製造業景気指数などが市場予想を上回ったことで利上げペースの減速に対する期待感が後退し、リスク回避的な動きが強まり、ダウは240ドル高水準から240ドル安水準まで下落する展開となりました。ただ、FOMCを控えて積極的に売り込む流れにはならず、引けにかけて持ち直し、79ドル安の32653ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りがまちまちでの推移。FOMCでの積極的な金融引き締め姿勢が維持されるのではないかといった思惑から短期債を中心に売られる展開となる一方、長期的には利上げのペースが低下するとの思惑から、長期債に対する買い意欲が強まりました。2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大する展開となっています。米10年債利回りは4.04%台前半、30年債利回りは4.09%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 – 米ISM製造業景気指数の好結果により、ドル/円一進一退
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。一時大きく下落する場面もありましたが、米経済指標の発表などを背景に米国債利回りが持ち直し、ドルもつれ高となりました。ただ、前営業日終値水準まで押し戻したものの、その後は方向感の見えにくい流れとなり、ほぼ変わらずでの推移が継続しています。現状ユーロ/ドルは0.98ドル台後半、ポンド/ドルは1.14ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はやや買われやすい地合いとなっています。ドル/円が一時147円台を割り込むなどドル売りの流れが強まりましたが、ドルに対する買い戻しの動きが強まり、ドル/円も下値を削る展開となりました。現状で148円台前半まで押し戻す動きが展開されています。また、クロス円も軟調地合いながら、大きな動きにはなっていません。ユーロ/円は146円台半ば、ポンド/円は170円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、中心線を抜けて上値を拡大する展開となりました。ただ、バンドの上限には届かずに目先は横ばいでの推移となっています。このままバンドの中心線を意識しての動きとなるのかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しているため、トレンドそのものは上向きです。一時的には調整の動きが入る可能性のある局面ですが、下値は堅く持ち直す動きとなりやすいところです。押し目買い優勢により、バンドの上限を目指す展開も視野に入れる必要があります。