EA-BANK モーニングレポート
前営業日の急騰に対する調整により、ダウ小反落(10.31 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が下落しての引けとなりました。朝方からポジション調整の動きが意識されて上値の重い展開となり、ダウは270ドル安水準まで下落しました。しかし、売り一巡後は米国の利上げペースの減速に対する思惑から買い戻しの動きが意識され、一時プラス圏に浮上しました。その後は上値を抑えられ、結局128ドル安の32732ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが大きく上昇しての推移となっています。利上げペースは減速が意識されているものの、利上げに関しては継続される状況であり、債券に対する売り圧力が維持されました。特に短期債利回りを中心に上値を拡大する展開となっており、2年債利回りと30年債利回りの逆イールドが拡大しています。現状米10年債利回りは4.04%台後半、30年債利回りは4.16%台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 – ポジション調整こなし、ドル高円安再燃
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い戻しの動きが意識され、上値を拡大する展開となっています。ユーロ/ドルは0.99ドルを割り込み、0.98ドル台後半での推移、ポンド/ドルは1.15ドルを割り込んで1.14ドル台半ばから後半での推移となっています。
円は売られやすい地合いとなりました。ユーロ/円やポンド/円が小幅に下落しましたが、ドルインデックスの上昇などを背景に、ドル/円が148円台後半まで上昇する展開となり、オセアニア通貨も買われやすい地合いとなりました。クロス円は全般的に底堅い動きとなり、円売り圧力が意識されました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、バンドの中心線を意識しての動きとなっていますが、下値の堅さが意識されており、目先はバンドの上限を目指す格好となっています。このまま上昇してバンドの上限まで到達し、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。バンド幅がかなり狭い状況であり、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きなものとなる可能性が高まっており、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。